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分析と爆発のあいだ

2021年4-5月 ベストソング15曲

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4月~5月に狂ったように聴きまくった曲を集めました。

1. きらり / 藤井風

聴く麻薬というか媚薬。
初めて聴いたとき、聴き終わったらなぜか体が火照って震えていた。快楽に溺れておしっこ漏らしそうになったわ。今でもこの曲聴くと体温が5℃くらい上がる気がする。

あ、一応 ↓ では真面目に書かせていただいてます、てへぺろ

almost.hatenablog.jp

 

2. 不思議 / 星野源

この曲の面白いところは、一度も「愛」と言い切ってないとこなんですよ。「愛に足る想い」とか「愛に似た強い」とかいう表現止まり。愛そのものではないんよな。まだ愛かどうか自分の中では確信がもてていない。

「勇気に足るもの」とか「仮の笑みで」とか、
この曲は全編「仮」感を強調してくる。

結ばれても不安定でずっと揺れながら、自信がないながらに一人の人を愛してみようとする。その揺れる姿が美しい。源さんもこれからそんな風に奥様を幸せにしてください。チクショー悔しい。

 

3. 愛を知るまでは / あいみょん

「恋をしたから」のアンサーソングとして「愛を知るまでは」があるのだとしたら、あいみょん策士すぎる。なんか彼女の中では愛は恋と別物というより延長線上にあるような気がするね、そんなに難しく考えすぎんでええよ、みたいなコンヴィヴィアルな響きを感じる。

とにかくこの曲は終盤の畳みかけ方がえげつない。ラスサビ前のソロ歌唱で鳥肌が収まらなくなり、そのあとの「ジャカジャーン」で逝きます。みなさんも一緒に逝きましょう

 

4. ピーナッツバターシークレット(feat. CLR) / 美的計画

川谷絵音のソロプロジェクト。この人の曲の源泉は枯れることがないのか。

 

5. 東京無理心中 / ドラマストア

「ソングライターは上京してからよく『ふるさと』をテーマに曲を書くけれど、東京出身のソングライターはそれができない。ふるさとがないから」

という話をどこかで聞いて、なるほどと思った記憶がある。

でも、ついに東京出身のソングライターによる「ふるさと」の歌が世に放たれた。生まれてから東京で特に違和感なく暮らしてきたが、あるときから自分の中でモヤモヤが大きくなり始めた。東京が孕む大きな寂しさと絶望を肌で感じた若者が、その恥部まですべて官能的に書き下した問題作が、「東京無理心中」だ。

 

※これは全くのフィクションです。ドラマストアの4人は全員大阪出身です。すみませんでした。てか2番の歌詞、

東京メトロにそっと乗り込んで
歌舞伎町のネオンを遮ったって
届かないよな 届きやしないよな 

東京出身じゃないと書けないってこれ。東京メトロに”そっと”乗り込む感覚が大阪出身にわかってたまるか。くぅ。


6. 緑酒 / 東京事変

「緑酒」が収録された東京事変の新アルバム「音楽」、
全曲レビューはこちら。

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7. 目覚ましはいつも鳴りやまない / GRAPEVINE

手弁当ぶら下げて 
屈辱も食ってやるが
見返りもほんの少し
リヴィングジャストイナフフォーザシティ」
「足るを知る」って言うが
誰の話かね

2021年になってファンクの完成形を聴けると思わなかった。日常を歌うだけでこんなにかっこいいの、完全にバグ。ゲームバランス再調整したほうがいい。

「酔っぱらった若者が見てる景色を書かせたら最強」でおなじみのスガシカオもこの曲を聴いたらひれ伏すと思う。ちなみにスガシカオが書いたファンクでおすすめなのはこれ ↓

こちらも必聴。


8. カサナルキセキ / KAN・秦基博

秦基博「カサナル」とKAN「キセキ」が合体したという、なんとも斬新な一曲。

www.youtube.com

↑ これはKANの「めんどくさいおっさん」さが存分に発揮されているので是非見てほしい。彼のエンターテイナー魂は凄まじい。「周りと同じことをしたくない欲」の量と方向がぶっ飛んでる。どのくらいぶっ飛んでるかというと「死のっかな~でも一人じゃ怖いから○○ちゃんも一緒に死の?」と恋人と一緒に心中しようとするも毎回自分だけ生き残ってしまい恋人を3人入水させただけになっちゃった太宰治くらいぶっ飛んでる。

曲の生い立ち、構造をさりげなく説明しながら、なかなか完成形を見せてくれない焦らしプレイ。曲の宣伝とかお互いを誉めあったりして話題が「謝罪」から逸れるたび、ネチネチ記者からの「これ、謝罪会見ですよね?💢」っていうツッコミ。腹よじれた。動画の最後にMVあるんだけど、そこまでたどり着かない。

それにしても、KANはマジでめんどくさいおっさんだな。大好きすぎる。秦くん、よく引き受けたな。すごすぎる。二人の熱量の結晶をぜひ摂取してください。

 

9. またたき / Awesome City Club

 

 

10. アヤメ / 石崎ひゅーい

圧倒的No.1残酷ソング。アヤメの花言葉は「希望」なのに歌詞から希望を全く感じない。

《忘れたいことなど 一つとしてない/
あなたが残した この痛み抱いて歩いて行く》

これを「希望」とラベリングできる石崎ひゅーいの感性と思い切りに心から脱帽する。いい恋してきたんだろな。

 

11. なないろ / BUMP OF CHICKEN

弱っちい日本国民の味方ランキング堂々1位のBUMP OF CHICKEN。冒頭歌詞、

《闇雲にでも信じたよ きちんと前に進んでいるって》

クゥ~~~~!!これよこれ、ほんと味方、100%味方。藤原基央は完全にこっち側の人種なのよ。分かってくれてる。

歯磨きして顔洗って着替えたら、いつもと同じ足で藤原基央との待ち合わせに出かけたい。そして「お前、相変わらずの猫背だな」と笑われたい。

 

12. もう少しだけ / YOASOBI

いやAyaseは半音階の使い方うますぎるし、Ikuraちゃんは半音階の歌い上げ方うますぎなのよ。「夜に駆ける」のBメロとか「怪物」のAメロとかもそう。

この曲はマウントレーニアのカフェオレ。ちょっと苦いけど心地いい甘みが無条件に包んでくれる。受験期は毎日塾の近くのコンビニで買って飲んでました。あれは思い出の味。

 

13. 彼方 / Omoinotake

いやぁ~藤井レオの英語たまんねぇ、喉の奥が持ち上がってるような舌がもつれてるようなでもちゃんと届く発音、どタイプすぎる。生まれ変わったら藤井レオの舌根と結婚したい。

 

14. Cry Baby / Official髭男dism

振れ幅おかしいだろ、ちょっと前は「君の運命の人は僕じゃない」とか好きな女の子に全然近づけない童貞みたいな歌うたってたのに、かと思えば「ただ一人だけ 君だけ 守るための強さを」とかいってみたり、今作に至っては痛みで感じちゃってんじゃん。サイコ臭がプンプンする。サイコ全出しな曲を個人的に「首絞めセックスの最中に歌詞降ってきただろ絶対」というド偏見から「首絞めセックス曲」と呼んでいるのだが、これは間違いない。「首絞めセックス曲」だ。藤原聡のサイコ的側面全出しメンヘラ量産ソングだいすき。

 

15. 春は溶けて / Radio Bootsy

川谷絵音作詞作曲が被ってしまった。しょうがない、すごいんだから。

毎年春にFM802が企画しているキャンペーンソング。参加しているミュージシャンが岩倉使節団もびっくりするくらいに豪華だし、全員もれなく曲を自分のものにしているのがすごすぎる。

今回いちばんヤバいのはyamaが歌うパート。もはやyamaの曲にしか聞こえないし、なんなら「"春を告げる"のアンサーソングだな」と強制的に脳に刷り込まされる助けて

 

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1. きらり / 藤井風
2. 不思議 / 星野源
3. 愛を知るまでは / あいみょん
4. ピーナッツバターシークレット / 美的計画
5. 東京無理心中 / ドラマストア
6. 緑酒 / 東京事変
7. 目覚ましはいつも鳴りやまない / GRAPEVINE
8. カサナルキセキ / KAN・秦基博
9. またたき / Awesome City Club
10. アヤメ / 石崎ひゅーい
11. なないろ / BUMP OF CHICKEN
12. もう少しだけ / YOASOBI
13. 彼方 / Omoinotake
14. Cry Baby / Official髭男dism
15. 春は溶けて / Radio Boosty

 

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