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分析と爆発のあいだ

Vaundyにちゃんぽん強要されてゲロ吐く(Vaundy『花占い』)

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Vaundyの曲を酒とするならば、ちゃんぽんするのは危険すぎる。絶対ゲロ吐く。そのくらい曲の振り幅がすさまじい。一人の人間が作り出せる限界を超えてる。

 

「Vaundyって何のジャンルなの?」って質問されたら絶対言葉に詰まるか「東京フラッシュとか「不可幸力」「life hack」はVaundyのアイデンティティともいえるソウル / ヒップホップナンバーなんだけど、「僕は今日も」「しわあわせ」なんかは'10s J-Popを彷彿とさせるロックバラードなんだよね。で「Bye by me」ではアンプラグド、歌声だけで魅せるポテンシャルの高さがわかるし、「灯火」「怪獣の花唄」ではポップ・ロックの限界をたっぷり探求してる。「世界の秘密」「融解sink」でメロウな'90s R&Bにチャンネルを合わせたかと思えば、「benefits」はNirvanaとかOasisを筆頭とする80'sのオルタナと90's-UKロックのミクスチャーなのよ。だからジャンルはソウルなヒップホップ系オルタナUKアコースティックロック的ポップって感じかなウヘヘヘ」と超絶早口小声で説明してしまいそう。

 

シングルだけを見ても、

1st「東京フラッシュ」, 2nd「不可幸力」ストロングゼロの500mL缶。初っ端からかなり強めの酒を浴びせてきた後、3rd「僕は今日も」は度数こそ少し弱いがしっかり酔える梅酒。4th「life hackは再び一転して度数の高い紹興酒5th「Bye by me」はカシスオレンジ、カクテルだ。6th 「灯火」はレモンサワー、7th「怪獣の花唄」はコーラハイといったところか。8th「世界の秘密」で新潟のコシヒカリを贅沢に使い樽で作った日本酒を升から飲み干したら、9th「融解sink」は甘い甘いカルアミルク。10th「しわあわせ」はワインの白、辛口。11th「benefits」でイギリスの黒ビール。

 

これだけの種類と量の酒でベロベロ(というかゲロゲロ)になったところにとどめの一撃としてマスターから出されたのが 12th「花占い」というわけだ。ちゃんぽんでぼろぼろになった身体にさらに毒を盛る。レモンをたっぷり絞ったハイボールかと思って一気に呷ったら中身はアルコール度数43度のウィスキー、中川大志新木優子の幼馴染ラブストーリー添え。酔いが回る。俺嘔吐、気分は躁、躯体(からだ)はGo、冷めやらぬSoul、ぶっ倒れても掲げるNo、救急で搬送、俺死にそう、お前もそう、So Yeah......

 

 ゲロ吐いてもいい。今は酒浴びまくって吐き散らかす、あの苦痛に満ちた快感が恋しい。Vaundy、俺に酒を注いでくれ......俺の肝臓の運命はきっと占う前から決まってる。