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分析と爆発のあいだ

藤井風は音楽家であってアイドルではない

消音ループ。

 

毎日100万回くらい聴いてた藤井風、あれ以来一回たりとも聴かなくなった。いや「聴けなくなった」といった方が正しいかもしれない。

 

 

僕は「ファン代表」ではないので綺麗事を並べる必要はどこにもない。この1週間で 考えたことを整理してすべて書き下した。善良なファンがいることも重々承知で、炎上覚悟にて、1番言いたいことを最初に書く。

 

 

「藤井風は音楽家であってアイドルではない」

 

 

「消音ループ再生で藤井風を一位に!」なんだよこれ。ランキングが反映するべきは「音楽の良さ」で「ファンの力」ではない。本当に藤井風の「音楽」が好きなんですか?聴く気ないですよね?

 

もっと危惧すべきは、こいつらが現在進行形で音楽業界を潰してるということ。不正な順位操作によって今後出てくるかもしれない素敵な音楽が、本来の順位をとれなくなる。必然的に埋もれてしまう。新しい音楽家が埋もれるということは音楽全体の未来がなくなるということ。もうこれは藤井風だけにとどまらない、音楽全体への冒涜。もう「消音ループ」発言した時点で音楽業界の敵認定されたからな。あんたらに「音楽好き」を名乗る資格はない。

 

 あんたらがやってるのは、「藤井風を利用した自己実現」だよ。彼を道具にしてるだけにしか見えない。「風くんを世界一にしようと頑張ってる私かっこいい」これは自己満足、マスターベーションの域を出ない。誰も頼んでないし、お節介を超えたただの迷惑行為、規約違反である。

 

んで「動機は愛だからいいよね」ってなんすか。その言葉、赦す側の言葉であって、罪を犯してる側の言い訳にはならないですけど。

 

誤解されたくないので書くが「こんな奴らと同じ曲聴くのが嫌すぎる」というのではなく、「今までと同じような気持ちで彼の曲を聴けなくなった」。「きらり」を聴いても(ロングヒットだけど、これはあいつらの消音ループの結果かもしれない)と考えてしまう。初めて彼の曲を聴いたときに感じた小気味よさとか爽快感が、全く感じられなくなった。

 

もう一つ、聴かなくなった理由がある。

 

風を使った性的な妄想を恥ずかしげもなくSNSに投下して、その投稿に「#藤井風」 とタグ付け。当然こういうツイートは、藤井風の曲に関するツイートを見たくて検索した音楽ファンの目にも入ってしまう。彼らはファンによる性的消費を見て「藤井風ってそういう界隈の人なんだ...」と敬遠するようになってしまうだろう。彼らは一回敬遠したものには2度と戻ってこない。こうしてまた1人の音楽ファンがいい音楽と出会うチャンスを失う。これを害と言わず何と言おうか。

 

こうやって書いていくと、藤井風は彼らにとって「アイドル」なんだなとつくづく感じる。決してこれ自体が悪いわけではない。問題なのはネットリテラシーだ。

 

藤井風を広めたいはずの人たちが、彼の首を絞めている。ファン自体が,彼の音楽を正当に評価する気がない。消音ループに性的消費。あなたたちが彼をアイドルとして扱うほど、彼が本当に届けたいはずの「音楽」は届かなくなる。「音楽家・藤井風」としての道がどんどん閉ざされていくのを感じる。どれだけ彼の顔に泥を塗ったら気が済むんだ。

 

 

今すぐ消音ループ再生を止めろ。自分の投稿が人を不快にさせないか想像しろ。

 

 

一人一人が藤井風の将来を、そして音楽の未来を担っている自覚を持ってくれ。

 

 

 

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追伸,いつも応援してくださる方々へ。

僕が出した記事に「私はこの曲にはこういう意味があると思って聞いてます」とか「こういう解釈もあるのは新発見でした」とかDM、リプでいただくコメント、死ぬほど嬉しいです。その嬉しさの何割かは「この人は音楽が本当に好きなんだな」と実感できることもあるかもしれません

 

もうひとつ追伸、CD派の人へ。

実は、サブスクでどれだけ聴かれようとCD1枚買うことの方が圧倒的に数字的な貢献が大きいです。なので自信と愛着をもってCDをこれは伝えておきたかった。