昨日の夢。
久しぶりに実家に帰ると、洗面所の鏡がすべて黒板に張り替えられていました。
歯ブラシはチョークに、歯磨き粉は黒板消しに。
そこにはなぜか母校の数学教師が立っていて、いつもの感じで数学の授業をしていました。当然僕も当てられて、（在学中と全く同じく）答えが全然わからず冷汗をかきまくり、汗に溺れたところで苦しくて目が覚めました。
今振り返ってみると、答えは「テレンス・リー」だそうです。なんで？
本題へ。夢に出てきたお店を実際に訪ねた話です。「夢」で思い出したので書き残しておこうと思います。
夢ですごくオシャレなパン屋さんが出てきて、起きた時「行きたいな」と思いました。オシャレだけどアットホームな感じ、という印象は残っていたものの、時間が経つと詳しい情報を忘れてしまいそう。焦りました。かろうじて思い出せたのは「バケットと英字新聞、そして白いタイル張りの壁、狭いけど朝陽が差し込んで明るい店内」。珍しいのが、「パン屋で新聞を売っている」ということ。しかも英字新聞で、結構な人がそれを買っていく。夢の中で僕はそれを物珍しそうに見ていました。
必死に検索をかける。google検索はもちろん、食べ○グ・ホ○トペ○パーグルメ・R○tty・ぐ○なび。でもあのパン屋にはたどり着けない。まあ普通グルメサイトで「バケット 英字新聞」なんて検索する奴はいないのよ。食べ○グ君も検索欄に「新聞」とぶち込まれてさぞビックリしただろう......
などと半ば諦めながらボヤいていたとき、僕はあることに気が付きます。「そうだ、オシャレなベーカリーならインスタグラムのほうが載ってる可能性高いんじゃ......？」
......ありました。めっちゃツ亜kレ多。疲れすぎてろれつ回ってねえ。疲れた。
その名も、
「パン・クロッシュ」。
まずは画像を拝見。
（https://www.instagram.com/paincloche2017/）
これだ......
鮮やかな写真が目に飛び込んでくる。インスタ映えするオシャレな店内と美味しそうなパンの数々。これこそが夢で出てきた店......バケットに白いタイル張りの壁、自然光で明るい店内。
広島県広島市にあるそうです......広島？！？
遠いどころの話ではない。そもそも僕は京都より西に行ったことがほとんどない。
まあいい。行ってやろうではありませんか。「夢に出てきたお店が実在して、そこに行ってきた」なんて素敵じゃないか。ロマンティックすぎて女の子もイチコロですわ。ま、広島まで何時間かかるか知らんけど。そもそも行ったことすらないし、"HIROSHIMA"がどこにあるのかすらあやふやなんですけどね。岡山と広島は同じものだと思ってるし、なんなら大阪から西は全部「なんか西の方」で片づく。東京人なんてそんなもんです。
何を隠そう、大学の講義がすべてオンラインになり暇を持て余していた僕は、翌日、弾丸広島一人旅を決行することにした。
7時17分品川発の「のぞみ9号」に乗り、広島へ。早起きして眠かったので惰眠を貪る。そして起きる。そろそろ新大阪かな～と外を見ると「河合塾 名駅校」。名古屋じゃねえか。東京から名古屋まで一時間半もかかるのか。睡眠不足とはいえもう一回寝るのは無理なので仕方なく本谷有希子を読む。名古屋から広島までは意外に早く感じた。
広島に着いたのは11時3分。4時間もかかった。すでに腰がバキバキ侍。在来線に乗り換えて、古市橋というところで降り、歩き始める。何もねえ。ほんとにここ、新幹線駅が存在する都市の一部なのか？？「広島市」の守備範囲広すぎだろ。よくリゾート地を指して「時間の流れがゆっくり」とか言うが、ここは「流れ」すら無ぇ。止まってる。
と思えたのは一瞬だった。
どうやらこの通りはジモティーが"裏道"として使っているらしく、車通りが凄まじい。ひっきりなしでゴリゴリにスピード出して迫ってくる。そのうえなぜか歩道がない。死の危険を感じる。「許せサスケ、これで最後だ......」とつぶやきながら車道を歩く。イタチじゃないけど。
15分歩き、やっとの思いで到着した。まず遠巻きから写真を撮る......ｶｼｬｯ
ん？何か違和感。
拡大してみてみよう。
......？？？？？
.........
................！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
パンがない......
......閉まってました........
後で調べると、パン・クロッシュ、地元ではかなりの人気店らしく、正午前にはすべて売り切れて店じまいしてしまうそうだ。いや、正午前に売り切れって。もうちょっとたくさん売ってクロッシュ.....
（余談１）
仕方なく撤退した僕は宮島に行って鹿に頭突きを喰らい、そのあと広島に進学した同期を呼びつけて飯食ってたら「俺、今の彼女と結婚しようと思うんだよね」といきなりノロケ喰らって心に傷を負い、テキトーに広島駅でやっすい缶ビール買って帰りました。リベンジしてやる。色んな意味で。
（余談２）
インスタの写真を見る限り、英字新聞は置いていませんでした。夢の中で英字新聞がささっていた木製のカゴには、バケットがさしてありました。どっちも細長いからね......
でも「英字新聞」というキーワードがなければこの店とは出会えなかったと思うと、何かしらの運命を感じてしまいました。買えなかったけどね！！！！！
