almost...

分析と爆発のあいだ

東京事変の花金ナイト-ビヨンド - アジトなう。書き起こしvol.6

f:id:hotondochan:20220121205243j:plain

東京事変の花金ナイト-ビヨンド - アジトなう。」(2021/12/22 21:00~)全文書き起こしです。

見逃してしまった方、アーカイブの代わり......とはなりませんが雰囲気を楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

バックナンバーはこちら↓

vol.1:オープニング~タイトルコール
vol.2:1. 群青日和~4. スーパースター
vol.3:5. 修羅場~7. キラーチューン
vol.4:8. 閃光少女~10. 生きる 
vol.5:11. 女の子は誰でも~13. 落日
vol.6:14. うるうるうるう〜16. 緑酒(イマココ)
vol.7:17. 原罪と福音・18. 仏だけ徒歩
vol.8:19. 選ばれざる国民・エンディングトーク

〈vol.6 index〉

〈凡例〉
刄:刄田綴色亀:亀田誠治伊:伊澤一葉浮:浮雲

14. うるうるうるう

作詞:椎名林檎 作曲:伊澤一葉

open.spotify.com

刄:(話の続き)ごめんね、(酒飲んでるのは)俺だけだけど。
浮:(訂正する)見てる人がね。
伊:そうそう、見てる人が。
刄:うん。ダラダラやって。

浮:「8年ぶりに『再生』して最初のアルバム」。
刄:そうそう、この曲がね。『うるうるうるう』。
伊:『ニュース』っていうミニアルバム。
浮:これ?この曲(は何で名前だっけ)?
刄:ハハッ、この曲は『うるうるうるう』。
亀:この曲も回文でしょ。うるうるう...
伊・刄:『うるうるうるう』です(笑)。
伊:一発でわかるでしょ(笑)。
亀:(爆笑)。えっ、回文じゃないの?!
伊:いやいや回文...
浮:どうせ回文なんでしょ(笑)。
亀:自分達のタイトルに「どうせ」って(笑)。
伊:一発でわかるじゃないですか『うるうるうるう』は(笑)。
亀:そうか(笑)。まあいいや回文だ回文。俺たち回文だから(笑)。
刄:トマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトみたいなこと(笑)。

亀:わっち、これどういう気分で作ったの?
伊:あ、逆に?
亀:「逆に」って何?!
浮:普通だよ、普通。
伊:これは再始動するっていう話が2017年ぐらいからあったでしょ。
刄:実はね。
伊:だからその話をいただいた時に、「やっぱ曲作んねぇと」みたいな昔のことをすごく背負っちゃって、「やべえやべえ」みたいな。その頃全然曲書いてなかったので、すごいプレッシャー感じながら作ってた。
刄:「あっぱ」とかやってなかったの?
伊:あっぱも全然、年に1, 2回くらいしかやってなかった。曲を作ってなかったの。
刄:あーそうなんだ。そういうモチベーションじゃなかったんだ。
伊:いやぁねぇ、曲(を作るの)疲れるじゃんもう。
浮:なんだそれ(笑)。
亀:今あんなに書いてくるくせにね(笑)。

(ここからメンバーの伊澤への不満が噴出)

刄:お蔵入りするのやめてほんと〜。
亀:そうそう、あとわっちさ、締切終わってんのに書いてくるっしょ。あとレコーディング当日とかでも持ってくるじゃん。
浮:それをみんな受け止めてさ、練習とかするけど、「やっぱもうこの曲いい」(お蔵入り)とか、すぐするじゃん。
伊:(爆笑)。
刄:俺だから聞くようにしてるもんいっつも。「もう変更ないよね?」って言って。その「変更ないよね?」を聞いてなかったりするからコイツ。もう2回も言うのやだ俺ダサいって言って。大谷さんとかメイクさんとかと話してて、「わっちもう変更ないよね?」って言っても聞いてないから、2回言うとダサいわーと思って。
伊:そういうのがあるのね(笑)。
浮:わっちくらいボンボン作れるの羨ましいですね。曲をね。
刄:ほんと?うっきーもちゃんと.....
伊:浮ちゃん本気出してないからじゃない?(笑)
浮:何てこと言うんだ(笑)。どうやったら本気出せるんだろうなぁ。
伊:いやいやいや(笑)。普通に(曲)持ってきてくださいよ。

亀:刄田さんビールおかわり入りました!これさ、紅白でやった?去年。去年だっけ?一昨年?一昨年か?アレ?
刄:一昨年はまだ再結成してないんじゃないですか?(笑)
亀:(爆笑)。だめだもう。俺一年とか(近年の出来事は記憶が)だめ。これ去年か。やったよね。で、MIKIKO先生の振り付けで。
刄:あ〜。

浮:(刄田のおかわりを見て)瓶だよ。瓶がきた今度(笑)。
刄:アッハッハッハッハ。
伊:うわいいなぁ。
刄:またプレモル。いいなあ!やっぱプレモル最高っすね。
浮:いいじゃんパジャマによく合ってる。
伊:林檎ちゃんもプレモルよく飲んでたような記憶がある。
浮:亀田さんもゴミ袋がまっきんきんになるっていう「YEBISU」期があって。
亀:ビン・カンのゴミ捨てる日ね、我が家から出るゴミ袋だけ色が金色になっちゃってた。

 

15. 赤の同盟

作詞:椎名林檎 作曲:伊澤一葉

open.spotify.com

刄:亀田さんが、その体型を維持するのに.....むちゃくちゃな酒の飲み方するじゃないですか結構。
亀:そんなことないですよ。(とぼける)
浮:(笑)。
伊:だって今日も泳いできたって言ってました。違う違う、ここまで泳いできたわけじゃないよ。
一同:(爆笑)
伊:アジトみたいな(笑)。
:さすがアジト!みたいな。
浮:潜水して、ね。
:寝るまでビールを飲み続けて、ちょっと残して寝て、「喉渇いた!」って起きたときに飲むビールが一番美味しいって(亀田さんが)言ってました。
亀:やってたやってた。
:その「寝ビール」用の冷蔵庫を買ったって。
伊:うん、言ってた言ってたそれ。めっちゃ思い出した。
刄:一番体に悪いですよそれ。
亀:肝臓が休んでないもんね。
刄:喉渇いた!って言う時にはせめて水ですよ。ポカリとか。
浮:そういう感じ(ライフル片手にビールガブ飲み)でそういう注意してもあんまり全然ダメよ(笑)。
一同:(爆笑)
伊:ライフルも持って、ね。2人ともほんとタフですよね、リズム隊(亀田・刄田)ね。
亀:え、そんなことないよ〜みんなの方がタフだってば!
伊:いやいや、めっちゃ線細い、本当に元は。
刄:俺はもう、なんとかこの椎名さんのあまを、あまあま...あまじゃない、穴を埋めたいために......
浮:ビールを飲んでるわけね(笑)。

亀:......あーこれね。
刄:『赤の同盟』。
亀:『赤の同盟』ね。
刄:ドラマの主題歌。
伊:ドラマ良かった。

刄:これもわっちの曲だね。めっちゃ書くじゃん!(笑)
浮:そうそう。
伊:だから書くんだよとにかく。椎名さんの歌う姿が......いや俺本当さ、ぶっちゃけていい?(東京事変が)2020年で終わる予定だったじゃないですか......これ言っちゃっていいのかな?だけどやっぱり、(活動休止を)伸ばしたかったわけよ俺は。
浮:もっとやりたかった?
伊:そう。だからめっちゃ曲書いた。これ絶対、(作った曲が『音楽』に)入りきらなかったら、ワンチャン伸びんじゃね?って。
刄:上手いこといってるじゃないですか。
亀:俺まだアルバム一枚くらい作れる曲はありますよ、みたいな。
伊:そうなんです。俺なりのプレゼンだったんですよ。だから、これ見て!(腕を使って、5月放送の「アジトなう」で初披露されたポーズ)こうでしょ、こう伸びるよね?みたいな。これで終わる予定が、あれ?みたいな。
亀:2020、2021!
浮:そしてまたそれが繰り返されていく。
伊:そう、それでこうなる。(右手をめいいっぱい伸ばす)
亀・浮:(爆笑)。
伊:スマホをいじる刄田を指差して)聞いてねぇ(笑)。
浮:ハッハッハッハッ。
刄:ごめんごめん、普通にLINEしてた。LINEじゃないよ、ごめんなさい(笑)

亀:なんだっけ、『赤の同盟』(が主題歌として使われたドラマ『私たちはどうかしている』)の厨房のシーンが、『緑酒』(のMV)の撮影した場所だっていってなかったっけ?
伊:あぁ、言ってましたね。
亀:なんでこんなに色んなものが繋がるんだろうっていつもやってて思う。
伊:それは椎名さん考えてたんじゃないですか?
亀:考えてたの?
浮:全然わかんない。長瀞
亀:そうそう。『緑酒』のMV。間違ってたらどうしよう。いやでも確かそういう風にいってた気がするな。
刄:え、そうなんすか?!
亀:『赤の同盟』のドラマの中の厨房は、ここなんですよって、(『緑酒』のMVに出てくる)あそこの料亭の女将さんが言ってた。赤から緑ですげえなと思ったんだよ。そういう伏線回収だって。
伊:お客さんの間でもいろいろと都市伝説的なことがあるじゃないですか。歌詞の内容とかもそうですけど。
刄:俺もお客さんから教えてもらうこといっぱいだもん。生放送なの?収録なの?みたいなのを教えてもらうこともある。大丈夫かなこれ(笑)
伊:お客さんやっぱり耳が肥えてる。
浮:クリエイティブですよね。
亀:さっきも言ってた、林檎さんの何がすごいかって、未来予言じゃないけど伏線回収っていうか。

 

16. 緑酒

作詞:椎名林檎 作曲:伊澤一葉

open.spotify.com

亀:(話の続き)知らないところで.....俺が知らなすぎるだけ?(笑)
伊:いやいやいや、そんなことはない。それはもうみんな言ってますもん。
亀:えっ?!っていうのあるよね。あと、(『音楽』の制作過程で)だんだん色が増えてきた...俺、わかったよ!みたいな。もうみんなわかってんだけど。
刄:いやいや、僕そういう含まれたこととかほんとわかんなかったっす。
亀:わかんなかったでしょ?『仏だけ徒歩』の回文がわかんなかったんだもん俺、はじめ(笑)。
刄:ぶっちゃけ歌詞の漢字が難しすぎて大変なんですよいっつも。そんな(風)にならない?
伊:漢字は難しい。読み方が。
亀:そうね。
浮:レコーディングの時大変だもん。コーラス録る時とか。
亀:あの歌詞カードでやってんの?
浮:そう。
亀:うわぁあれ...でもみんなもジャケットでは見てるのか、ほぼ同じものを。あれで歌入れやってるんすよみんな。(イメージ:↓)

f:id:hotondochan:20220128151650j:image

刄:そうなんだよ。そこすごいよね。これ、いい情報かもしれないね。
亀:しかもちゃんとおさまってんだよね。
伊:椎名林檎は)テトリス得意だって言ってたじゃん、この間ロスジェネ(白書)で。あぁなるほどな、みたいな。
亀:テトリスで鍛えたんかな?
伊:じゃないですか?たぶん。聞いてみようか、メールで。
亀:(笑)
刄:ジャケットデザインであの形じゃなくて、もう歌詞ができた瞬間にあれになってるんだもんね。ルビとか入れる余地がないわけだよね。
伊:詞曲も同時だって言ってた。同時にできるんだって。
亀:でも、俺らの書いてる曲に歌詞つける時は?そこもぴったり入ってるよ?
伊:(笑いながら)いやそれはないんじゃないっすか?
亀:(ここから師匠の勘違い)いやいや、歌詞カード入ってない?
伊:え?どういうことっすか?(笑)
亀:歌詞カードいっぱいに一曲分、きれいに四角に。
伊:それはそうですけど......いま、曲ができる時に、椎名さんは詞と曲を同時に作るタイプっていう......
亀:(食い気味に)わからんちん!
一同:(笑)。
浮:でました。
伊:名物。
亀:思考放棄(笑)。
伊:僕も絶対使うそれ。亀田さんの歳になったら使っちゃう(笑)なんか会話とまっちゃったよ(笑)。

亀:俺この曲のコーラス入ったときはすごいもうワクワクしたよ。
浮:こういう歌唱法(『緑酒』のサビ後)は、すごい上手なんですよ、伊澤さんが。
亀:これ伊澤案?
伊:いやいや、椎名さん案。
亀:椎名さん案で、発声みたいな?歌唱法みたいな。
浮:そうそう。どういう感じ?
伊:(実演しようとする)
一同:(笑)。
伊:......まあいわゆる声楽の感じで。そういう感じで歌ってみたいな風に(椎名さんが)。嘘でしょみたいな感じで言ったら、やってみるとウケるから椎名さんに。
亀:コーラスって譜面書いていつもやってるの?ごめんねコーラス入れる時って大抵いないから...
伊:いやいや、これは(譜面)なかったよね。
浮:譜面ないよね。
亀:譜面なしで、なんとなく...
浮:その場で。
亀:歌って、で、ハーモニーもつけて、オクターブとか。
刄:それがすごいよな。すごすぎ。
伊:何が楽しいんすか?コーラス録りって。
亀:いや、でも俺ほとんどコーラス入れてないけど、その(コーラス録りの)スケジュールが回ってきてるときにちょっと羨ましい。みんなはまた会ってんだ、って。
一同:(笑)。
伊:ほんとっすか?とか言いながら横で電話して(亀田の真似をして怖い顔で電話の振り)「おう、次なぁ、Bのとこ?違う違う」って。
亀:(笑)。別の現場で?ないよ、みんな、そんなことしてないからね(笑)。
刄:昔はやってました。
伊:よく見てた。
亀:善光寺の境内歩きながら俺......
刄:トロンボーン入れてさぁ」みたいな(笑)。
伊:あれちょっとかっこいいんだよね。一瞬顔が変わるから(笑)。
亀:顔が変わるの?!

 

vol.7に続く...

 

<vol.5 - vol.7>