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分析と爆発のあいだ

関ジャム 2021年 プロ厳選のマイベスト10曲 ランキング【完全書き起こし】

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関ジャム 「2021年 プロ厳選のマイベスト10曲」完全書き起こしです(各選者のコメント付き)。

(1/9、1/16放送回)

 

目次

 

“プロが選ぶ年間マイベスト10曲”
毎年恒例!業界も大注目の人気企画!

売れっ子音楽プロデューサーが選ぶ2021年のマイベスト10曲とは?
お馴染みの蔦谷好位置いしわたり淳治に加え今回は注目のアーティスト・藤井 風のアレンジを手がける音楽プロデューサーYaffleが初参加!

3人それぞれが、2021年発表曲&話題曲の中から、独自の目線でランキングを作成!
ヒット曲の音楽的スゴさや、ネクストブレイクが期待される新星が続々!!

今年のランキングには一体どんな曲が登場するのか!?

 

関ジャムマイベスト30連単はこちら→

almost.hatenablog.jp

 

いしわたり淳治

1位 うっせぇわ / Ado

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2020年メジャーデビュー
社会現象を巻き起こした
19歳女性シンガー

「久々に生まれた、世の中を席巻した音楽業界からの流行語」

 

「プロのミュージシャンの作る音楽からは流行語が生まれない時代が長く続いて、個人的にそれを寂しく思っていました。その意味で、社会現象にもなった『うっせぇわ』は純粋に嬉しかったし、今の音楽界においてとても意味のあるヒットだったと思います。」

「彼女の音楽的なセンスの良さと、唯一無二の声と歌唱力は、2021年1番の衝撃だったと思います。」

「お笑い芸人さんの”歌ネタ”から『そんなの関係ねぇ』『なんでだろう』とか流行語が生まれるのに、なんでプロが作った曲からは流行語が出てこないんだろうと、僕はずっと気になっていて、誰かが扉を開けてほしいなというのはずっと作詞家をやっていく中で思っていて。シンプルにプロが作った音楽が世の中にドーンと出て流行語になっていく様子をみたのは何十年ぶりなんじゃないかと思うんですよね。そういう意味でも『うっせえわ』がある一年っていうのはちょっとポップだったんじゃないかなと。音楽ってそういう力もあるので、そういうところが、僕がすごく気に入ったポイントだったんです。」

 

2位 PINK BLOOD / 宇多田ヒカル

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1998年15歳でデビュー、アルバムリリース10枚
日本を代表する女性アーティスト

「最初から最後まで一言も聞き逃せない曲!!」

いしわたりが注目したのは冒頭の歌詞。

「とても日本語をはめにくいメロディーなので、英語も堪能な彼女は英語で書いてしかるべきなのに、抜群の良い違和感で、思いの伝わる日本語がセンス良くはまっていて衝撃を受けました。」

「その後も凛々しい言葉が続いて、最初から最後まで一言も聞き逃せない素晴らしい歌です。」

「宇多田さんのすごいのは、どんどん日本語が増えてきてるってことなんですよね。だからすごい日本語の価値を再構築してる、じゃないけど、そういう覚悟みたいなものを感じるんですよね。」

 

3位 drivers license / オリヴィア・ロドリゴ

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グラミー賞7つのノミネート
世界10億回再生を記録した18歳の新歌姫!!

「リアリティーという言葉では足りない、失恋女性の感情の手触りを感じるバラード」

オリヴィア・ロドリゴOlivia Rodrigo):18歳。自由としてアメリカのテレビドラマに出演。デビュー曲「drivers licence」が全米・全英シングル・チャートで初登場1位を記録など世界的大ヒットとなり10億回再生を突破。

「彼女の歌詞にはリアリティーという言葉では足りない、失恋の悲しみや悔しさや怒りの『確かな感情の手触り』のようなものを感じます。徐行するようなゆっくりとしたテンポで進む恋の歌が、初心者のおぼつかない運転と自分の恋を重ねるように切なく響く、素敵な曲です。」

「改めて考えると、車を運転するとき、音楽を聴くじゃないですか。てことは音楽と車って本来すごく相性がいいと思うんですよね。だから恋愛と車とが音楽のなかに入っているこの曲がドンと売れたのはそういう要素もあるのかな、と思って。」

「もう一つ新しいのは、車の出てくる曲って『飛ばす』とか『ハイウェイを走ってる』とかが多かったと思うんですけど、『徐行している初心者の運転』っていうところに着目したのもすごく新しく感じたんですよね。こんな車の出方あったんだっていう衝撃を受けました。」

 

4位 のびしろ / Creepy Nuts

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2017年メジャーデビュー
ラップ日本一とDJ世界一による2人組ヒップホップユニット

「脱力感と誠実さと一流のスキルが生んだ新しいヒップホップ表現」

いしわたりが注目したのはサビの歌詞。

「HIP HOPのマナーでは『俺はやってやる』『メイクマネーする』といったように自分の力を直接的に言葉にすることも多いけど、それと同じ内容を。彼らならではの脱力感と誠実さと一流のスキルでリリックに落とし込むと、『俺らまだのびしろしかないわ』という素敵な言葉に変わるのだ、ということに気づいて感動しました。」

何かものを言うときに、強く言うのがヒップホップマナーの一つの特徴だと思うんですけど、もう少し、TPOに合わせて"歯に衣を着せられた"方がカッコイイってことを改めて感じますね。うまい言い換えだなと思って。

5位 踊り子 / Vaundy

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昨年で一気に知名度アップ!!
21歳の現役大学生アーティスト

「"得体が知れない"彼の才能がこれからも楽しみ!!」

Vaundy:現役大学生 21歳。総再生数10億回をするなど、サブスク時代の象徴的な存在として注目を集める。2021年「花占い」がドラマ「ボクの殺意が恋をした」主題歌起用されるなど今大注目の若手シンガー。

「シンプル過ぎて逆に耳を奪われるリズムと、ベースと歌だけの引き算の美学。

彼の音楽的な探求心とバランス感覚の良さがあってこそなせる技だと思いますが、それに加えて非常に優れたボーカリストである事も、この曲で改めて証明された気がします。」

「とにかく得体が知れない感じ。才能の塊なんだけど、おそらくすごくロジカルに制作している。狙ったものをバンと作っている感じ。」

「Vaundyが出てきたとき、すごい人が出てきたなと。米津玄師ともちょっと違う感じ。本当になんでもできる」(蔦谷好位置

 

6位 紫の夜を越えて / スピッツ

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デビュー30周年の人気ロックバンド
ニュース番組エンディングテーマ曲

「まだ歌になってこなかったある感情を前向きに歌っている」

いしわたりが昨年で一番グッときたフレーズが「なぐさめで崩れるほどの ギリギリをくぐり抜けて」。

「これまでに傷ついた誰かを慰める歌はたくさんあったと思いますが、傷ついた側の『相手に慰めを言わせてしまっている』という申し訳なさのような感情の方にスポットライトを当てた歌は少ない気がします。この曲は慰めを言われているときのあの不甲斐なさというかうまく言葉にならない悔しさみたいな感情の存在を認めた上で、その向こう側まで前向きにさらりと歌われていて素敵だと思いました。」

 

7位 愛を知るまでは / あいみょん

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人気女性シンガーソングライター
ドラマ主題歌として大ヒット!!

「彼女ならではのフォーキーなアプローチが光る一曲」

「ギターで弾き語りするだけで十分に成立するこの人懐っこいメロディーと歌詞は、今この瞬間も日本中のギター弾きにコピーされて歌われているのだろうと思います。楽器を弾かなくても音楽が作れる今の時代、彼女の存在は日本のギター弾き人口と、ギターで弾き語るからこそ生まれる歌を今日もそっと増やしているのではないかと思います。」

 

8位 Coke and Mentos / セイレム・イリース

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2020年 TikTokをきっかけにブレイク!!アメリカの若手女性アーティスト

「溢れ出す恋心をポップにうたにしていて素敵!」

セイレム・イリース:カリフォルニア生まれ、22歳。2020年「Mad at Disney」がTikTokを中心に世界中でブレイクし、そう再生回数2億回超えのヒット曲に。

"When we touch it's Coke & Mentos"

「恋にまつわる様々な感情を別の何かに喩えるのは、世界中の歌詞でよく使われる手法ですが、この曲を聴いて、まだまだ恋のメタファーになり得るものは身の回りにたくさん隠れているのだと、改めて気付かされました。」

"I'm mad at Disney, Disney"

「彼女は『Mad at Disney』という曲でTikTokで2020年ブレイクしたんですけど、愛の歌を歌うときに「ディズニーに騙された、真実の愛なんてどこにもないじゃないか、愛って何なの」とディズニーに怒るっていう視点で歌うんですけど、この発想って日本人にはないんです。すごくいいセンスだなと思って。」

「『Coke and Mentos』を見つけて、これもなかなか恋に喩えとして使ったことまだなかったと思うんですよ、こういうのってYouTubeとか動画がたくさん出るようになって一般の人が良く知るようになって初めて機能するじゃないですか、だからこの喩えが今っぽいんですよ」

 

9位 Baby, it's you / YUKI

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ソロデビュー約20年!!
根強い人気を誇る女性アーティスト

「意味が分からないようでわかるような不思議な歌詞」

YUKIさんの歌は不思議です。歌詞カードを見ると、言葉が洪水のように本当に自由に並んでいる。掴みどころがなさそうでありそうなそれらの言葉が、曲として聴いた時にまるで連想ゲームのように繋がっていって、聴いているうちにじわじわと幸せな気持ちが湧き上がってくる。」

 

10位 セーラ☆ムン太郎 / マハラ―ジャン

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独特なビジュアルが特徴!!男性ソロアーティスト
THE FIRST TAKEが話題のデビュー曲

「カッコ良くふざけてる、スペシャルな才能あふれる一曲」

マハラ―ジャン:シンガーソングライター。CM制作会社・Web広告代理店に勤務経験がある。2019年インディーズデビュー曲は、全く無名ながら各音楽配信サイトで注目アーティストとして紹介されるなど話題に。

ハマ・オカモトmabanuaなど、豪華メンバーが参加したことでも話題のメジャーデビュー曲。

「キラーワードを見つける能力、それを歌詞に展開してメロディーにのせるセンス、真面目と悪ふざけのバランス感覚、その全てに光るものを感じます。」

「"僕のムンクが叫ばない ('21)"とか"示談 ('21)"とかそんなこと歌のテーマになるの?っていうようなことをちゃんと歌詞として面白く構成できている」

「曲もめっちゃかっこいい、ギターもいいギター弾くし、独特のファンクネスがあって面白い」(蔦谷好位置:別名義「KERENMI」で「セーラ☆ムン太郎」プロデュース)

 

Spotifyプレイリスト

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Yaffle

選曲ポイント「関ジャムという大番組のなかで、この曲を流したらイイんじゃないかっていう曲を。意味がある事になればいいなと思って選びました」

1位 One Last Kiss / 宇多田ヒカル

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完璧な曲!!

 

「完璧な曲。セカンドバース頭のベースにびっくりさせられた。1番フック(サビ)の終わりにサブベースが鳴っているような流れなのに本当は鳴っていない、斬新。」

「始まりから終わりまでの構成が流れるように進んでいく良さ。素晴らしいシンガーが素晴らしいビートで歌い、素晴らしいミックスで仕上がっているというシンプルな楽曲の圧倒的な完成度。」

「2010年代後半くらいから、J-POPのサビが音圧が低いというか、一番そこで盛り上がらないっていうのがトレンドとしてあって。この曲はたぶんサビがどこかといえば『Oh oh oh oh oh...』の部分だと思うんですけど、そこがまず1回スカッとなってるんですよね。そこは『ああ、今っぽいな』と感じるところで、緊張と緩和で言えば"緊張"。

それをどこで回収("緩和")するかというと、歌が終わったあととかデカいベースがドーンとなって回収するっていうのがトレンドだったんですけど、この曲はドーンとくるだろうと予想した間奏のところもサブベース鳴ってるんですけど薄いんですよねめちゃくちゃ。

ずっと今までの曲を聴いてたので(ベースが)鳴っていると錯覚してて、そしたら2A(2番の頭)でそれまでで1番デッカいベースがボォーンと鳴って。でもその時はそのトリックに気づいてないんで普通に『なんで2Aのベースやたらカッコ良く聴こえるんだろう』とずっと思ってたんですけど、よくよくつついて聴いてみたら、

『力点がサビの後半にあると思わせて、実はそれはミスリードで、本当の曲の力点は2番の頭にコンとついている。』」

「いやでも確かにビックリしますね、Yaffle君の説明聞くと。あの2Aの急にムーヴみたいなベース出てきたときにドキッとしますもんね。」(蔦屋好位置)

 

2位 BLUE SOULS / A_o

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ハスキーボイスの女性ボーカリスト
昨年蔦谷が1位に選んだアーティストが
ユニットを結成!!

「2人の作り出す多声感が圧巻!!」

A_o:「BiSH」アイナ・ジ・エンドとインディーフォークバンド「ROTH BART BARON」三船雅也によるユニット。

「現代っぽい音色のアプローチではなく、声の使い方だけで斬新な演出。2人の声のバランスが非常によく、ピッチ感が作り出す多声感が素晴らしい。」

「ギターでフェンダーギブソン(の音色)の違いが分かりますかって言われても分からないけど、この人とこの人の声の違いわかりますかって言われたら分かるじゃないですか。人間の耳は一番声に敏感なんですよね。そのなかで2人のバランスが似てるとスペースが狭くなるんです。おんなじ人が多重録音したように気負えちゃう。完全に違いすぎてもバラバラに聴こえちゃう。微妙に淡く広がっていくことで(うまく多声感が出せる)。」

「多声感を録音で出すってすごく難しくて。色んな人がチャレンジしてて、すごく古い人で言えばQUEENとかまさにそうですけど、結構門外不出というか(多声感の出し方を)あんま教えない人が多いんですよね。いろんなアーティストがそれぞれ自分でいろんな工夫を持ってるんですけど、この曲に関しても、今まで聴いたことないような声の重ね方というか、そこをひっぱっていくことによって、ドラムとかバンドとかはついてくるっていうか。そこに2021年を感じて。」

 

3位 GILA GILA feat. JP THE WAVY, YZERR

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沖縄出身女性ラッパーと
人気若手ラッパー2人による
コラボレーション!!

「新しいヒップホップのカッコよさを演出!!」

Awich:2020年メジャーデビュー。沖縄県出身の女性ラッパー。RADWIMPSやAIなど他アーティストとの共作も多い。今年公開の映画「永遠の1分。」で映画 初出演。

この曲では、JP THE WAVY、YZERR(BAD HOP) 2人の人気若手ラッパーを迎え、プロデュースはヒップホップクルー「YEN TOWN」のChaki Zuluが務める。

「Awichさんはこれまで僕が抱いていたラッパーのイメージとは違う印象。強さや怖さがあるのに洒脱でカッコ良い。そして、Chaki Zuluさんの素晴らしいビートはコード進行を感じさせないモード調なクワイア(合唱)を軸にしている。このようなビートではトップライン(メロディー)自体に推進力が必要とされるが、ラッパー3者とも完全に乗りこなしている。

従来のヒップホップのカッコ良さだけではなく、それまでの文脈を必要とせず音楽的要素のみとってもカッコ良さを演出できているのが新鮮。」

「いわゆる昔のクラシックヒップホップみたいなレールじゃないとこからいっぱいリリースしてるので、その成熟さがすごく印象的な年だったなというか。ジャズヒップホップが好きでクラシックヒップホップを聴いてなかった人でも、違った切り口で『かっこいいな』と思える」

 

4位 Presence Remix (feat. T-Pablow, Daichi Yamamoto, NENE, BIM, KID FRESINO) / STUTS & 松たか子 with 3exes

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人気ドラマから生まれた
異色のコラボレーション

「これまでのヒップホップのイメージを覆した曲」

ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」主題歌収録アルバム

トラックメーカー・MPCプレイヤーSTUTSがトラック制作・楽曲プロデュース。メイン・ボーカルは松たか子が務め、岡田将生角田晃広松田龍平がコーラス参加。T-Pablow, Daichi Yamamoto, NENE, BIM, KID FRESINOをフィーチャリングに迎えている。

8つのバージョンがあり、Yaffleが選んだのは5人のラッパーが参加したリミックス。

「プロジェクトの背景も含め、これまでのヒップホップイメージを覆した楽曲。曲自体もステレオタイプなやんちゃな感じじゃなくて、かなりシックにまとまっていて今っぽく、坂東祐大さんの劇伴をSTUTSさんがサンプリングしてビートを作るというアイデアも非常に面白い。」

「ギミックやテクスチャーで引きつけようという邪念を感じさせず、曲全体の流れで自分のサウンドを表現するところも良いなと思います。」

 

5位 Balmy Life / Kroi

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2021年メジャーデビューバンド
累計100万回再生を超えた一曲

「イントロ・バース(Aメロ・Bメロ)・サビ、2段階の緊張と緩和がある」

Kroi:2018年 Instagramを通じてメンバー同士が出会い、結成。2021年メジャーデビューした5人組バンド。あらゆるジャンルからの影響を昇華したミクスチャーバンド。

「イントロは80年代フュージョンのような感じで入ってバース(Aメロ)はいきなりヒップホップ調になる。いきなりヒップホップっぽいイントロが入ってこのバース入るよりも意外性でより良く聴こえると思う。」

さらにサビの曲調について、

「バースの感じのまま行くのかなと思ったら、サビでしっかり歌っぽいポップスになる。イントロとバースで緊張と緩和、さらにイントロ&バースとサビで別の緊張と緩和が作られている。このアプローチをバンドでやっているのも彼らの面白いところ。」

 

6位 Stay (feat. LEX) / KM

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蔦谷も絶賛の音楽プロデューサー
19歳のラッパーとのコラボ曲

「耳に残るリリックチョイスとメロディーが秀逸」

KM:東京都出身の音楽プロデューサー。SKY-HIや(sic)boyなど数々のアーティストにトラック提供やプロデュースなどを行う。2020年「年間ベスト10曲」で蔦谷が絶賛。

LEX:神奈川県出身、19歳の次世代ラッパー。英語と日本語を自在に操るリリックが特徴。「なんでも言っちゃって(feat. JP THE WAVY)」がTikTokでブレイク。

「KMさんの、トラップ(ハードコア・ヒップホップから派生したヒップホップの1つ)にしては」ゆっくりめなビートに、LEXくんが瞬間的に倍のテンポでとったりハーフでとったりしていてBPMが3段階あるように感じさせる。聴いている方としても、襟を掴まれているような気分になる。」

さらに曲終わりの後奏について、次のように斬新さを指摘

「とにかくインストを詰める(イントロや間奏など歌以外の部分を減らす)のが最近のトレンドでこれが時代感を感じさせる。
この曲はホストがKM(音楽P)、ゲストがLEX(ラッパー)だから、ホストであるKM(音楽P)が何らかの主張をすべき。これまでだと音楽Pなどはイントロや間奏で主張してきたが、これは(インストを詰めるという)トレンドに反する。
KMは全部曲が一段落終わった後に最後1セクション自分だけのビートを入れた。僕の想像ですけど、KMさんが自分の"喋り"をそこで入れる、っていう。いろいろこの先もみんな試行錯誤してできていくと思うんですけど、その一個の例としてすごいかっこよかったなっていう。」

「やっぱりKMくんは2021年も無双してましたね。」「(LEXについて)歌もうまいし、リズムも凄いし、佇まいもめちゃくちゃカッコいい。ライブもカッコいいし、すごいっすね。」(蔦谷好位置

 

7位 My Moon (feat. ZIN) / VivaOla

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3ヵ国を跨ぐ異色の経歴
ネクストブレイクが期待のシンガー

「やり過ぎてない、絶妙に力の抜けたカッコよさ」

VivaOla:韓国生まれ、東京育ち。バークリー音楽院に留学。日米韓を跨ぐR&Bシンガーソングライター。Spotify公式プレイリスト「Soul Music Japan」カバーアーティストに選出され話題に。

ZIN:大阪府出身。18歳から音楽活動を開始。R&B・ソウルを軸に活動するシンガーソングライター。クリエイティブ集団"Soulflex"のメンバーとして、ワンマンライブも行う。

「今はパソコンでの制作が多く、何かを加えるのは簡単なので基本的にやりすぎな曲が多い。そんな中、何もやらない事の大事さを教えてくれる曲。」

 

8位 Chicken Street / Tina Moon

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詳しい情報はまだわずか!!
これから注目の若手女性シンガー

「イントロのインパクトが強く、さらにそこからいい意味の裏切り」

Tina Moon:2000年生まれ、東京都出身のシンガーソングライター。YouTubeでの再生回数は200回ほど(12/17時点)ながら、Spotify月間リスナーが1万人を超えるなどこれからが注目。

「トップライン(メロディー)が非常にモダンで、イントロが予感させるような歌ではない、良い意味での裏切り。」

 

9位 ××(check, check) / gato

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ライブハウスやクラブで人気!!
業界注目の5人組エレクトロバンド

「緊張と緩和のある、挑戦的で面白い楽曲」

gato:2018年結成。グローバル・トレンドを押えつつ、日本人の琴線に触れるサウンドが特徴。映像と楽曲がシンクロするライブにも定評がある。

「色んな音が鳴っているのにモノトーンなサウンドに仕上がっており、プロダクション(音作り)のクオリティが高い。ビートもカッコイイ。」

「前半からおしゃれでかっこいいけど、トップライン(メロディー)がラップになる瞬間が面白い。そんな人たちだったんだみたいな。
前段の意味深長なノリから、ラップが入ってきて今っぽいビートミュージックになるっていう緊張と緩和がうまく作用していると思う。」

 

10位 Cynical City / 新東京

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メンバー全員が20歳 現役大学生!!
ターレスバンドのデビュー曲

「手数の多さにジャズ・フュージョンを感じるが、よく聴くとモダンなエレクトロニカな雰囲気」

新東京:2021年4月結成。東京を中心に活動するギターレスバンド。6月、23歳以下限定のコンテスト「Tokyo Music Rise」でEggs大会グランプリを獲得。

「前段の複雑性が、大衆性というかある種 常套句のようなサビをよく際立たせている。いきなりこのサビがくるよりも良く聴こえると思う。」

「またハイハットの置き方が非常に独特で面白い。全然BPMと合っていないので、感覚でやっていると思うし、そこがバンドっぽさの1つ。」

 

Spotifyプレイリスト

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蔦谷好位置

選曲ポイント「2021年になって、2020年代の日本のポップスのあり方みたいものがちょっと見えてきたかな、みたいな雰囲気の曲が多かった気がするので、そういった目線で選んでます。」

1位 アポトーシス / Official髭男dism

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言わずと知れた
日本のトップをひた走る
4人組バンド

「生きる事と愛する事の美しさを描いた2021年最高傑作!!」

「コロナ禍のこの約2年の中で誰もが命について少なくとも一度は考えたと思います。そんな中、この曲は歳を重ねていくパートナーの生死について生々しく描写しながら、生きることと愛について歌っていて、それを1曲の中で様々な創意工夫と技術を駆使しながら完璧に表現しています。」

「すべてのスピードが速くなっていく世の中で、この曲は1年かけて作ったらしく、時間をかけ丁寧に思考錯誤を繰り返して磨き上げた2021年J-POPの最高傑作だと思います。」

「『蔦谷、またヒゲダンかよ』(2017年2位 Tell Me Baby、2019年1位 Pretender)と思われるかもしれないですけど、もう、ちょっと本当にすごいなと思いました。『アポトーシス』はプログラム細胞死という意味。歌詞の中にもあるように、来年また美しい葉っぱをつけるために落ち葉になって枯れていくとか、オタマジャクシがカエルになるときにしっぽを自ら殺して大人になっていくとかそういう意味らしいんですよ。その意味を知った上でこのイントロのフレーズなんですけど、(ピアノで実演)」

「すごいきれいなフレーズですよね。ただイントロの音色がすごく不思議な音だったと思いません?最初『アポトーシス』って意味が全く分からず『なんか変な音だなー』と思って聴いてたんですけど、その意味を知ったうえで聴くと、細胞を顕微鏡で覗いたときのなんか不思議な映像とか、お母さんの体の中をエコー写真で子供が動いてるような風にも見えるし、すごく神秘的に聴こえたんです。

その理由は音色にもあると思うんですけど、最初聴いたとき、二胡かな、シンセでもないし...ボイスサンプルか何かか...?でも何だろう...と思って(藤原)聡(Official髭男dism Vo.)に訊いたんですよ。そしたらボイスサンプルをコンピュータで魔改造して世の中に全くない音を作ったらしいんです。

(イントロの)キーはA(イ長調)の1コード。その中で音階をやってるだけなんですけど、(実演)じつはこの中に何かが隠されていて......(実演)......音階を下がっていってるんですよ。キラキラと下がっていって、新しい命が舞い降りてくるような感じに僕は聴こえたんです。落ち葉が散っていくようにも聴こえるし。すごく神秘的な音階に聴こえたんですよね、それを知った上で聴くと。

これ(イントロ)、ピアノだけでやれば普通にきれいなメロディーなんですけど、これをあの音色でやる意味が絶対あったと思うんですよ。」

 

「で、このイントロを経て、Aメロに行くんですけど、(実演)Aメロ頭では3つ音階を上り、Bメロ頭ではさらに3つ足して6つ上ったんです。3つ上ってるんだけど、実は転調していてキーは3つ下がっている(A→F#)。さらにサビで9つ上る。また3つ足されてるんです。これがまさに人生を重ねていくかのように、2人の人生の年輪を重ねていくかのように聴こえる。キーはさらにまた3つ下がってるんですよ(F#→E♭)。3度下に転調するのはジャズでよくある転調なんですけど、比較的ポップスに組み込むのは難しい転調なのにそれをいとも簡単にこの曲の中でやっていて。

キーは3度ずつ下がりながら音階は少しずつ足されていくのが、まるで生死の対比のようにも感じるし、パートナーの男女の対比にも感じるし。人生でいろいろ起こる喜怒哀楽だったり、そんなところを歌詞とともに音楽でも表現しているように僕は感じたんです。」

 

「さらに、また”階段”があるんです。(実演)サビでは今度は和声で階段があるんです。最後にドーンと希望が溢れる音で解決(E)するんですけど。この作曲の技法っていうのは1年かけて本当に壊れそうな精巧なものを丁寧に丁寧に美しいものを作り続けた感じが伝わるんですよ。

今は『毎月リリース』とか『3週間に一度リリース』とかそういうのがトレンドで、リリースのスピードがどんどん速くなっていくかつ3分以内の曲がトレンドの中で、1年かけて、しかも6分半あるんですこの曲。めちゃくちゃ抗ってると思うんです実は。

そういう意味で、この曲はヒゲダンのなかでも実は再生数はけっこう低いんですけど、それでも彼のこの曲を作りたかったって気持ち、芸術家としての心意気みたいなものにも感動したし、メンバーの持つ音楽的な力強さとか優しさとか、いろんなものを感じて僕は本当に感動しました。もう1位に選ばざるを得ないですこれは。」

 

2位 勿忘 / Awesome City Club

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2021年 紅白歌合戦 初出場!!
男女混声3人組バンド

「J-POPの可能性を感じさせてくれる偉大な曲!!」

Awesome City Club:幅広いルーツをMIXした音楽性を持つ、男女ツインヴォーカルの3人グループ。2015年4月に1stミニアルバムをリリースしiTunesロックチャートで1位を獲得するなど話題を呼んだ。第63回日本レコード大賞「優秀作品賞」を受賞、さらに第72回 NHK紅白歌合戦への初出場を果たした。

「一聴して誰もが名曲と感じる曲だと思いますが、サビは4563進行(Am7→B→C#m7→E/G#)という典型的なJ-POPのフォーマットで作られています。しかし、まったくそう感じさせないのは、メロディーの運び方、一音一音の音色のチョイス、全体のアレンジ力にあると思います。」

「俳句の五七五のように、ある程度のルールが決まった中でいかに新しく、面白く、美しいものをつくれるかというのは、誰も体験したことがない新たな型を作ることと同じように至難の業だと思います。」

「(『勿忘』は)本当に典型的なJ-POPですね。頭の方はちょっと難しいコードを使っているとはいえ、典型的な曲なんですよ。」

(同じく4563進行を使った楽曲:『紅蓮華』『Swallowtaik Butterfly~あいのうた~』『春よ、来い』『戦場のメリークリスマス』『小さな恋のうた』)

「だけど、全くそう聴かせないのは、やっぱり一音一音のチョイス。こういう曲っていうのはやっぱり昔から結構あって、例えばYEN TOWN BANDの『Swallowtaik Butterfly~あいのうた~』なんか特にすごく似てるんですよ。コード進行も一緒だし、使ってる楽器もドラム・ベース・ギターにウーリッツァー(ビンテージのエレクトリックピアノ)とストリングス。すごく似てるんだけど刻み方も違うしメロディーラインも少し違って、サウンドのアプローチはちゃんと2020年代サウンドにアップデートされていて。そういった点で、こういうメロディーってやっぱり日本人に普遍的なもので、今の世代でも、ちゃんと今の装いにしてあげればヒットするんだなっていうのがわかって。純粋に日本の歌謡曲としてめちゃくちゃいい曲だなと思いました。」

 

3位 しわあわせ / Vaundy

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作詞作曲からアレンジ
デザインから映像ディレクションまで
すべてをこなすマルチアーティスト

「非凡な才能が遺憾無く発揮された超大作!!」

「常に高い完成度でジャンルレスな幅広い楽曲を発表し続けているVaundyの中でも、彼のJ-POPのエモーショナルな部分が爆発した曲です。」

「多彩な歌唱表現で自身の歌声の魅力を最大限に活かしたメロディーラインになっており、Vaundyの作詞、作曲、プロデュース、そして歌唱表現とあらゆる総合力の高さ、非凡さが遺憾なく発揮された超大作です。」

先週(いしわたり)淳治君が言っていたことが凄くわかる。すごく何でもできるから、何が本当のVaundyなのかがわからなかったんだけども、そういうところもすべて乗り越えて、俺のど真ん中のヤツが来た。サイコー、すげー!と思った。」

 

4位 Presence 全作品 / STUTS & 松たか子 with 3exes

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2021年を代表する
メディアミックス作品

『Presence』:「大豆田とわ子と三人の元夫」主題歌として、MPCプレイヤーSTUTSがプロデュース。5人のラッパーをフィーチャリングに迎え、毎週変わるエンディングが話題に。

「ヒップホップとオルタナティブとお茶の間の架け橋!!」

「最前線のHIP HOPプロデューサーとラッパー陣が出演俳優と競演したバージョンを週替わりでエンディングに放送するという、2021年最高のメディアミックス作品でした。『よくぞ、このメンバーを集めてくれた』とうなったリスナーも多いのではないでしょうか。これを可能にさせているのは脚本家の坂元裕二さん、松たか子さんという国民的作品を作り続けながらオルタナティブであり続けている存在が大きいと思います。」

「これはもちろん楽曲もよかったんですけど、この企画自体が非常に面白かったと思って。テレビって見なくなっちゃってる人も増えてきてるじゃないですか。(世の中に)刺激が多くて。例えばNetflixで『イントロをスキップ』してしまうくらい。Yaffleくんが先週言ってくれたように「隙間をどんどん省いていって余白がないものが(今のトレンド)」。どんどん刺激を求めているなかで、テレビで毎週「来週どうなるんだろう?」とこれだけワクワクさせてくれる。それにしかもラッパーが参加して、POPプロデューサーのSTUTS君が、さらに最高の劇伴・坂東(祐大)君の曲をサンプリングして使うっていうのは、あらゆる層がたまらなかったと思うんですよ。ドラマ好きも、松たか子さんのファンも、俳優のファンも、HIPHOPのファンも。」

「ドラマの劇伴を担当している坂東祐大って、米津(玄師)さんとかの作品にも参加しているようにポップスもやってるんですけど、メインは現代音楽のバキバキのアーティスティックな方向の作曲家さんなので、その人が作った劇伴に対してSTUTS君がストリートのアイコンとしてのヒップホップをぶつけて、そこにいろんなラッパーを呼んでいくっていうっていうのもそうだし。STUTS君の場合"flow"っていうか『始めがあって終わりがある』、そこに流れているから意味があるような音楽っていうか。だから(韻のように)語尾を切り取るっていうような音楽じゃないんですよね。っていうのも素晴らしいなと思って聴いてました。」(Yaffle)

坂東祐大:ドラマの劇伴を担当。東京藝術大学 作曲科を首席卒業。同大学院 修了。2014年 第83回 日本音楽コンクール 作曲部門 第3位。米津玄師の作品に共同編曲で参加。

 

5位 爆ぜる色彩 / 浦上想起

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業界で注目度が急速に高まる
多重録音・打ち込み音楽家

「天才の脳内世界に包まれる、鮮やかな快作!!」

浦上想起:2019年 音楽活動を開始した多重録音・打ち込み音楽家くるり 岸田繁など様々なアーティストからの評価を受ける。

「2021年、一番ワクワクした曲です。浦上君の曲は、まさにタイトルにある通り色彩豊かで才能が爆発しており、リスナーの世界を信じられないほど華やかに彩ります。バックグラウンドにジャズがあるのは間違いないですが、オーケストレーションの多彩さから、ラヴェルあたりのクラシックやミュージカル的要素もありそうで、一度会って話を聞いてみたい人です。」

「浦上さんは本当に複雑なコードをいっぱい使うんですけど、聞き取れなかったんですみません(解説を)諦めます!!w」

 

6位 太陽 / ちゃんみな

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人気トリリンガルシンガーが
新たな一面を見せた楽曲

「自由な境地を感じさせる、力強く愛ある楽曲」

この曲は昨年リリースのアルバム「ハレンチ」に収録。蔦谷曰くどの曲もそれまでのイメージを超える新たな挑戦がなされていたというが、中でも度肝を抜かれた曲がこの曲だという。

「トラップ調ハイハットは入りつつも『太陽だ』からのUKロックのような展開、J-POPらしい言葉のチョイスとメロディーへと発展する中でのちゃんみなの歌唱は美しく、敢えて若干前めで歌うタイム愛だも含め素晴らしい。これまでのキャリアを通して、己で切り拓いた自由な境地を感じさせてくれる力強く愛ある曲です。」

 

7位 Bada Bing Bada Boom feat. Zag SO-SO REMIX / Doul

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18歳の若き女性アーティスト
世界トップのビートボクサーとコラボ

「世界を視野にした若き才能の化学反応」

Doul:福岡県出身の18歳。作詞作曲・スタイリング・映像など、すべてを自己プロデュース。全編英語の歌詞で、デビュー曲は世界90以上の国や地域で再生された。

SO-SO:1999年生まれ、ヒューマンビートボクサー。2019年、ポーランドで開催された世界大会「Grand BeatBox Battle」SOLO LOOP部門でトップ4入り。昨年、同世界大会のTAG TEAM LOOP部門で世界1位。

「20歳のBillie Eilish、18歳の The Kid LAROI、Olivia Rodrigoら世界を席巻する若手アーティストと日本のアーティストが肩を並べる日もそう遠くはないと思わせてくれるのがDoulです。」

「原曲にあったギターの音色以外は、すべてSO-SOによるビートボックスで、その技術は当然のことながらアイデアと全体の構成力には脱帽です。」

「どんなトラックになっても圧倒的な存在感を示すDoulの歌唱には、想像できないような大きな未来が広がっているように思えてなりません。」

 

8位 ライムライト / 宗藤竜太

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繊細な歌声&文学的な歌詞!!
弾き語りのみで活動するシンガーソングライター

「弾き語りで紡ぎだす2度と出会えない音楽」

宗藤竜太:2014年、"もののあわい"名義で弾き語りを開始。ギターサポート、ゲストボーカルとしても活動していたが、2018年、名義を"宗藤 竜太"に改め、弾き語りでのみ活動。

「歌詞の中で『こんな素晴らしい音楽は二度と出会えない』とありますが、まさにそんな気持ちにさせる美しい楽曲です。細かな転調や複雑な和声の中にも流れるような美しいメロディーと言葉を乗せることで、全く難しく聞かせず宗藤竜太の音楽世界に没入できます。途中の#11thのメロディーにアラン・メンケンを聴いてきたという彼のルーツも見えて、非常に興味深いです。」

「狭い空間で目の前で歌いかけているような録音も素晴らしい。」

「すごいシンプルな音楽なので、音像が豊かな感じではないけれど、マイク一本で録ったような音の臨場感も含めて、逆に目立つ。インタビューとかを見ているとアラン・メンケン(2年連続アカデミー賞、「美女と野獣」「アラジン」など多くのディズニー映画音楽を手掛ける作曲家。)を聴いていたという。#11thの音は(5thに)半音で当たってるのですごい緊張感がある。そして(ドミナントで)緩和。半世紀も前からあるようなもので、目立つから使うとバレちゃう。たしかに"ひとりで待ってたんだよ"の部分を聴くと、一瞬アラン・メンケンっぽさを感じる」

アラン・メンケンは天才的な作曲家で、メロディーは美しいまま自由自在に転調したりする。彼もそういうのを受け継いでいる感じ。本当に細かい和声のチェンジがある。」

「シンプルな音楽が2010年代ずっと続いていたんだけど、SNSとかが成熟してきて、ジャズシーン・ヒップホップシーンとかいろんなものが密接につながり合うことによって、どんどん複雑な音楽とシンプルな音楽がつながってったりとか。星野源の『不思議』とかOfficial髭男dismの『Cry Baby』とか複雑な曲が普通にポップスになる。なんかそういう流れも感じる。」

 

9位 MUSIC / LEX

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英語&日本語を巧みに操る!!
若者から絶大な支持を得る19歳のラッパー

「ルールを塗り替える新基準のラップスター!」

LEX:神奈川県出身、19歳のラッパー。

最新アルバム「LOGIC」収録曲。

「どんなジャンルでもその成長過程において「こうあるべき」みたいなルールが出来て、当初持っていた自由を失っていき、しきたりのようなものが生まれてしまいがちですが、そのルールやしきたりを軽々と塗り替える新たな基準と価値を生み出しているのがLEXです。
この曲では見事なメロディーセンスと歌唱を聴かせていて、ラップでも歌でも自由自在にLEXにしか表現できないまさに「MUSIC」というタイトルがぴったりの曲です。」

「"ラッパー"のイメージが変わってきてると思う。ドレイクあたりから歌うのが当たり前になってきている。LEXの場合は、歌も本当に上手いし、声の出し方も多彩。ビブラートの使い方も独特だし、シャウトに近い歌唱をしたりとか、とにかくカッコイイ。」

 

10位 New Day (feat. Sweet William) / kiki vivi lily

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様々なアーティストとコラボも!!
甘い歌声の女性シンガーソングライター

2020年代の象徴的シンガーソングライター!!」

kiki vivi lily:福岡県出身。スペインで公演を行うなど、グローバルに活動の場を広げる。2020年nobodyknows+との「ココロオドル」コラボも話題に。

「70年代から80年代のニューミュージックを彷彿させるようなクセになるソングライティングが魅力的ですが、一方でHIP HOPなどどんなサウンドにも調和する親和性が、とても今の時代の雰囲気を纏っていると思います。現在日本屈指のトラックメイカーのSweet Williamによるジャジーなビートに、歌ともラップともとれるような歌唱が最高に気持ち良い楽曲です。」

 

Spotifyプレイリスト

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まとめ

いしわたり淳治

1位 うっせぇわ / Ado
2位 PINK BLOOD / 宇多田ヒカル
3位 drivers license / オリヴィア・ロドリゴ
4位 のびしろ / Creepy Nuts
5位 踊り子 / Vaundy
6位 紫の夜を越えて / スピッツ
7位 愛を知るまでは / あいみょん
8位 Coke and Mentos / セイレム・イリース
9位 Baby, it's you / YUKI
10位 セーラ☆ムン太郎 / マハラ―ジャン

Yaffle

1位 One Last Kiss / 宇多田ヒカル 
2位 BLUE SOULS / A_o
3位 GILA GILA feat JP THE WAVY, YZERR / Awich
4位 Presence Remix / STUTS &松たか子 with 3exes
5位 Balmy Life / Kroi
6位 Stay (feat. LEX) / KM
7位 My Moon (feat. ZIN) / VivaOla
8位 Chicken Street / Tina Moon
9位 ××(check, check) / gato
10位 Cynical City / 新東京

蔦谷好位置
1位 アポトーシス / Official髭男dism
2位 勿忘 / Awesome City Club
3位 しわあわせ / Vaundy
4位 Presence 全作品 / STUTS, 松たか子, with 3exes
5位 爆ぜる色彩 / 浦上想起
6位 太陽 / ちゃんみな
7位 Bada Bing Bada Boom feat. Zag SO-SO REMIX / Doul
8位 ライムライト / 宗藤竜太
9位 MUSIC / LEX
10位 New Day (feat. Sweet William) / kiki vivi lily