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分析と爆発のあいだ

【文字起こし・中編】TENDRE - ミュージックライン 2022/9/21 21:30~

らじる on Twitter: "【#聴き逃し配信 のお知らせ】 TENDREさんが出演した「ミュージックライン」は放送後から1週間、何度でもお聴きになれます⏳  #らじるらじる のサイトやアプリからお楽しみください👋 #ミュージックライン #TENDRE #南波志帆 聴き逃し配信はこちら ...

DJ南波志帆が、最新のジャパニーズ・ポップスを、癒しのトークとともにお届けします。今夜のゲストは、TENDRE。大喜利のような自分とのセッション、シャイな父と音楽で対話したレコーディング、最新アルバムに込めた多面性、色彩を語ります。高校デビュー・まゆ毛の思い出、声を最大限に活かした「ある願望」も告白。

文字起こし、中編です。前編(こちら)の続きになります。

Index:

 

 

地元・横浜

南波志帆(以下「南」):そしてこの夏には、地元横浜でのワンマンライブもありました。地元でのワンマンライブは初だったんですよね。
TENDRE(以下「T」):意外とTENDREとしては初めてでしたね。今までフェスだったりはもちろん出演はあったんですけれども、いわゆるワンマンライブっていう形で横浜でやるのは初めてでしたし。初めてっていう気も逆にしなかったんですけど、改めて思うと、すごい感慨深いものがありましたねやっぱり。
南:横浜お好きですか?
T:そうですね、地元っていうのもありますし、中・高とずっと過ごしてきたところでもありますから、観光名所的なところは全てだいたい教えられるぐらいには好きかなと思いますね。
南:魅力的なところですもんね、横浜って。
T:そうですね。なんかこう港町というんですか、ですけど観光地としてすごい栄えている部分は賑やかですし、いろんなカルチャーが集まっている街でもあるので、かなり遊びごたえのある街ではあるかなと思います。

 

『Gentle Hand』

南:さらにこの夏は、ORIGINAL LOVEとの楽曲『優しい手 ~ Gentle Hands』のリリースもありました。「優しい手の先に 未来はある かならず」と優しく強く歌われた曲なのですが、ORIGINAL LOVE・田島(貴男)さんとの制作はいかがでしたか?
T:すごく順調ではありました。なんていうんでしょうかね、今年の一月にライブでご一緒して、そこから田島さんからお声がけいただき、「曲作ろうよ!」みたいな。すごくフランクに接してくださる方なので、ほんとに田島さんのスタジオにお邪魔して。お互い作り方が近いというんですかね、それぞれソロアーティストとしてやってる部分もあるので、曲を構築するときの塩梅というんですかね、「ここはこういう楽器入れよう」とか「こういうフレーズ入れよう」ってそのやりとり自体はすごくスムーズだったのが、すごく僕としてはありがたいことでもあったし、すごく勉強になりましたねやっぱり。
南:SNSでは田島さんのことを「ラブアンドリスペクトフォーエバーオジキ」と呼んでましたが...(笑)、河原さんにとって田島さんってどんな方ですか?
T:いわゆる「音楽の大先輩」ってことはすごくもちろん思いますし、すごく尊敬できる方でもあるんですけれども、お話をしてるとすごくフランクにお話ししてくれる部分もあるんですけど、よき音楽仲間として接してくださる部分もあるので、そこは本当に先輩でもあり音楽仲間、といったらおこがましいですけど、そういう気持ちもあるし、ある種「親戚のおじさん」みたいな気持ちもあるので。それぐらいの距離感で一緒に音楽を楽しめる方ですね。
南:きらきらされてますもんね田島さんってずっと。
T:そうなんですよ。よくお話しをしてるときも、「僕はずっと新人なんだよ」みたいなことをおっしゃってたりとか、ほんとにつねにフレッシュな気持ちを心がけている方で、僕もこういう大人になりたいなとすごく。ずっと元気というかずっと若いですもんやっぱり。
南:しかも純度高いまま音楽が好き、っていう。理想ですよね。
T:ライブでご一緒した時も、最後の曲のここまでエネルギーあふれる人っていないよなみたいな。やっぱりちょっとこう打ちのめされたっていうんですかね、すごく尊敬してますほんとに。
南:河原さんは体力は陰りが見えてきました...?(笑)
T:いやそんなことは...(笑)
南:私は29でけっこう節々痛いんですよ。
T:あ、そうですか!いや、よく「30超えたら」みたいなこと周りの方よくおっしゃるんですけど、そんなに意外とないかもなって。
南:えー!あまりなかった?
T:そうですね、僕は今34ぐらいになるんですけど、なんか年々顔色を見ていても、意外と昔より若返ってんじゃないか、みたいな。というのも顔が変わってないんですよねきっと(笑)。基本的に20くらいからこの出で立ちというか、仕上がってるというか、年齢が追い付いてきたような感覚はあるので。でもたぶん40ぐらいになったときにまた一段大人になった感覚もあるでしょうし、そこまでにいろんな体験をしておきたいなってことは常日頃思いますね。
南:こちらの曲、ミュージックビデオも公開されてまして。本当に楽しそうに演奏するお二方が映されていて、撮影場所もとっても雰囲気がいいところですね。
T:そうですね。ほんとうに洒落たスタジオというんですかね。二人の制作している様子をそのまんま表したかのような。リラックスした状態でお互い好きな音を鳴らして、田島さんが歌うフレーズを僕が「それいいですね」ってことを言いあいながら、そんな様子が全部詰め込まれた、アットホームなビデオになりましたね。
南:田島さんのダンスがチャーミングですもんね!
T:ほんとうに映像に収まりきらないぐらいのお互いのアドリブがすごくありましてですね。田島さんが、僕が鍵盤弾いてるシーンがあるんですけれども、そのヨコで連弾のごとく引き倒す田島さんがいたりとか、こんなヤンチャなおじさんいないよな、って思ってましたね。
南:なんか見ていて幸せな気持ちになりました。
T:なんでしょうね、ぼくもなんかちょっと得体のしれない感情に...(笑)
南:ハハハハハ。
T:(笑)。親戚の、甥っ子でもないんですけど、ある種もしかしたら見方としてはお父さんみたいな感じで見えなくもないかもしれないですし、でもなんか本当にああいう様子を映像で残せたってことがすごく幸せだなって改めて思いましたね。

南:それではニューアルバム『PRISMATICS』からまた一曲をお届けしましょう。曲紹介お願いします。
T:はい。お聴きください、TENDREで『FANTASY』

 

2. 『FANTASY』 / TENDRE (2022)

南:ミュージックライン、お送りした曲は、今夜のゲスト・TENDREのニューアルバム『PRISMATICS』から『FANTASY』でした。軽やかに気持ちを連れ去ってくれるような、素敵な解放感と願いに満ちた美しい曲ですね。とっても響きました。
T:ありがたいお言葉をありがとうございます。
南:心地よく体が動くダンスナンバーになっていて、「好き好きに踊り明かして」という歌詞もありますが、こちらはどういった曲を目指して制作されましたか?
T:この曲はアルバムの終盤ですかね、レコーディング終盤ぐらい、最後に作った曲だったんですけど。この2年くらいですかね、本当にいろんな状況が変わっていく中で、まるでこれは映画で描かれたような世の中だ、とか、でもそれはもちろん現実であって、現実なのか幻想なのか、っていうような時代になったなってことを僕はこの数年思ってたんですけど。そういった時代を生き抜いていくにしても、例えば曲に対して僕は「FANTASY」って言葉で置き換えたんですけど、それが音楽もそうだし、創造だったりとか、そういうものにも救われてきたものであって、現実にすべて救われるわけではなく、そういうものにも救われてるから。そういった思いを持ちながら、こういう世の中ではあるけれど好き好きに、各々のタイミングで踊ってもいいし、しっとり聴いてもいいし、だけど高揚する気持ちを大事に生き抜いていきたいねっていう思いを込めて作りましたね。
南:河原さんがファンタジーから影響を受けたこととかってあります?
T:やっぱり自分の原体験だったりとか、自分が昔見た映画だったり音楽もそうですけど、そこからいろんなインスパイアみたいなものが生まれて、自分ももしかしたらこういう姿になっていいかもしれないとか。自分の状況だけでいろいろ判断してしまうと、「自分はこういう人間だからやめといたほうがいいかな」とか、そういう決めつけよりは、想像力が広がっていくうえで、自分のもしかしたら「もっとありたい姿」っていうのがあるかもしれないし。そういったところで、ファンタジーからの影響っていうのはすごくいろんなところから受けている気はしますね。
南:素敵な夢を見せてくれるし、可能性も広げてくれますもんね。
T:そうですね。それが非現実な世界だとしても、その中から見いだせる自分なりの思いだったりとか作り手の思いももちろんありますし、それを知っていくことでどんどん自分自身が豊かになっていくんじゃないかなと私は思います。
南:こんな時代だからこそ大事ですよね。

 

『LIGHT HOUSE』

南:アルバムのほかの曲についても伺っていきたいと思います。アルバム一曲目は先行配信もされていた『LIGHT HOUSE』という曲で、「待ってないでさ 早くおいで」と手を引いてくれるような楽曲になっておりまして、アルバムの一曲目にもなっておりますが、こちらはどんなイメージで制作されました?
T:そうですね、状況がいろんな風に変わっていってしまう世の中で、僕はやっぱり曲を作ったりとかやアルバムを作るときに、いま世の中がどういう感じなんだろうとか、そこに対して僕は何が言いたいんだろうっていうことをまず固めてから曲を作るんですけど。LIGHT HOUSEって訳すと「灯台」っていう意味で、灯台っていうのはですね、皆さんもご存じのとおり、船なんかが岸を目指すときの一つの目印だったりとかするわけじゃないですか。自分自身もそういった道しるべの一つになれたらいいなという思いがありまして。それは自分自身が光を発していくっていうんですか、で、光を発しながら僕も何かをずっと探してるんですよねきっと。それはいろんな世の中に対しての答えだったりとか、そういうものを探しながら、それはでもお互いに探しあっているものであって、お互いに道しるべになり合いながらいろんな答えをちゃんと探していこうっていう思いも込めましたし、「待ってないでさ 早くおいで」っていうのはそういった迷っている人たちに対して僕自身、音楽自身が何か連れ去ってくれるようなパワーがあるんじゃないかなってことを信じてるので、思いはかなりいろいろ積もり積もっちゃうんですよね。そんなことをイメージして作りましたね。
南:昨年ご出演されたときに、「2020年は"孤独"を、2021年は"人との対話"をテーマに書いてきた。次の作品はみんなで大きな一歩を踏める、そんなものを作りたい」ともお話しされていて、まさにそんな曲になってますよね。
T:そうですね。アルバムのコンセプトというところも、『PRISMATICS』という名前なんですが、「多面性」というところを僕は今回テーマにしたところがあって、大きな一歩を踏むにも、まず自分のいろいろな感情を受け入れることがすごく大事だなということをすごく考えてたんですよね。そこを「自分はこういう人間だから怒ってしまってはいけない」とか。「TENDRE」って名前自身にもですね、「やさしさ」って意味があったり。優しさにもいろんな種類はあるよなってことを考えたりもしたので、それをひとつずつ受け入れていくことと、人によって感情の表し方とか光の具合って変わってくるので、それを受け入れることが大きな一歩につながるんじゃないかなというところからいろんな構想が広がっていきました。
南:サウンドはダンスミュージックの要素が取り入れられていて、ビルドアップしてドロップするような展開もあったり、こういったアプローチで楽曲作りをされたことって以前もありましたか?
T:意外とあるはあるんですけれども、どうなんでしょうね、今回この『LIGHT HOUSE』っていう曲に関しても、ジャンルでいうとスラップ・ハウス(Slap House)というようなものになっていて、いわゆるちょっとラテンのリズムに近い、だけどキックは四つで鳴っている、結構テンポが速い曲が多いんですけど、意外とそういうものを海外のもので聴いていると、結構激しいビートの上にかなり伸びやかな歌モノが乗っていることが多くて。そういったニュアンスを作りたいなってことをずっと思ってたんですけど、TENDREの音楽自身で、歌はやっぱり大事にしつつ、サウンドアプローチっていうのもすごく常に面白いものを探していきたいなって思ったので、『LIGHT HOUSE』に関しては結構いろんな挑戦ができた曲にはなってると思いますね。
南:常に進化し続けてますもんね、TENDREさん。
T:自分で進化できているかは正直わからないんですけど、でもなんかそういっていただけるとすごくうれしいですし、時々によって興味って変わるわけじゃないですか、「今、こういうしっとりしたムード(がいい)」ってときもあるし、なんか今回のアルバムに関してはバリエーション豊かに作りたいってことがすごくあって、しっとりした曲も好きですし、アップテンポなのも好きだからこそ、そこに自分のいろんな感情を乗せていけば多分それが色鮮やかなアルバムになるんじゃないかなってところにつながっていったのかなと思います。
南:『LIGHT HOUSE』には「落ちている様で 浮かんでる様で 漂っているんだ」という歌詞があって、先ほどお届けした『FANTASY』でも「どちらへ向かえば?」という歌詞があったり、収録曲には『MISTY』=「霧深い」とか、『CLOUD』=「曇り」があったり、「どちらでもない」「あいまい」「ぼやけている」ということがキーとして見え隠れしたりもするんですけど、今回のアルバム制作をするうえで、どんなことをコンセプトに持ってきましたか?
T:そうですね、「色鮮やか」ってことは曲のバリエーションだったりとかいわゆる緩急だったりってところは意識したんですけど、意外と気づいてみると前半後半でちょっと色彩感っていうんですかね、解像度が若干変わっている気がしまして。今おっしゃっていただいたみたいに『MISTY』=「霧がかった」、『CLOUD』=「雲」ですよね。前半に曇りの中から探しているっていうんですかね、間を縫っていくというのか。そこから後半につれてだんだんこう色彩が広がっていくようなそういったストーリーみたいなことをすごく意識したのかもしれないですね。
南:当時の俺は、っていう。
T:そうですね。特にやっぱりこの2年間っていうのは積年の思いみたいなのがすごく強いとは思うので、そういった中で、なんでしょうね、たくましく生きていきたいなってことはすごく思うんですよ。でもそれはやっぱりいろんなものをすり減らしてしまうこともあるし、我慢しないといけないとかそういうものもあるかもしれないですけど、やっぱり基本的にありのままでいられることが一番いいじゃないですか。それはやっぱりアーティスト活動をするうえで、音楽でこう何か固まってしまうよりは、常日頃変化を探していくというんですかね、自分なりの答えっていうのがそこには必ずどこかにはあるので、そういったこの一年くらいの経過というものをこのアルバムで表せたような気はします。
南:素晴らしいですね。

後編に続く

後編はこちら

【文字起こし・前編】TENDRE - ミュージックライン 2022/9/21 21:30~

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DJ南波志帆が、最新のジャパニーズ・ポップスを、癒しのトークとともにお届けします。今夜のゲストは、TENDRE。大喜利のような自分とのセッション、シャイな父と音楽で対話したレコーディング、最新アルバムに込めた多面性、色彩を語ります。高校デビュー・まゆ毛の思い出、声を最大限に活かした「ある願望」も告白。

文字起こし、全3回の1回目です。

Index:

 

 

オープニングトーク

南波志帆(以下「南」):南波志帆がお送りしている「ミュージックライン」、ここからはゲストの登場です。今夜はこの方にお越しいただきました。自己紹介お願いします。
TENDRE(以下「T」):TENDREです。よろしくお願いいたします。
南:よろしくお願いいたします。ご出演は昨年の10月以来ということで、お久しぶりでございます。
T:はい、ご無沙汰しております。
南:秋をこよなく愛するTENDRE、河原太朗さん。
T:はい(笑)。
南:「秋といえば河原さん」という感じなんですけど、河原さんがいらっしゃると、秋が来たなー、とこちらも感じはじめるというか。
T:そうですね。なんかこう、恒例行事というんですかね。ありがたい気持ちで来させていただきました(笑)
南:ミュージックラインのご出演はすべて秋なんですけれど、いつも秋トークを繰り広げてくださるんですけど。
T:そうですね。
南:豆ごはん?
T:あーもう絶対いまおっしゃると思いました(笑)。
南:ははははは。
T:豆ごはんのお話もありました。秋の味覚の話で。
南:「母親が作った豆ごはんが大好きだ」っていう話だったんですけど。
T:変わらず、実家に帰るときは「豆ごはん頼めるかな」といつも母に話しております。変わらず。
南:最近あんまり召し上がられては...
T:そうですね、いますごいこのきわどい時期というんですかね、ちょっと夏の名残もある中なので、まあ10月ぐらいに入ってから母に改めて頼もうかなと思ってます。
南:豆ごはんチャンスだなと。
T:ちょっと今だと少し早いんで、もうすこし深まってきたときにやっぱりこう。
南:あるんですね、秋の中でもタイミングっていうか。ここぞというときの豆ごはん。
T:(笑)。なんでしょうね、秋になってくると涼しくなってくるっていうんですかね、肌寒いの手前くらいですけど。そういう時にほっこりするものを食べたくなるのかもしれませんね。
南:10月ですかやっぱり。
T:10月が頃合いなのかなと思いますねやっぱり。
南:(笑)じゃあもう秋は感じ始めてはいますか?
T:そうですね。半袖から長袖に代わって。着るものも少しずつ変わってきてるかなという風に思いますね最近は。
南:秋専門家として...
T:秋専門家としてはちゃんと務めていきたいなという風に思っております。
南:そちらのご活動もこれからも応援しております。
T:これからも啓蒙していこうと思います(笑)。
南:(笑)

南:本日はニューアルバム『PRISMATICS』について、そして近況についても伺えたらと思います。よろしくお願いします。

南:それではまず1曲をお届けしましょう。河原さん、曲紹介をお願いします。
T:はい、それではお聴きください。TENDREで『HAVE A NICE DAY』

 

1. 『HAVE A NICE DAY』 / TENDRE (2022)

南:お送りしたした曲は、今夜のゲスト・TENDREのニューアルバム「PRISMATICS」から「HAVE A NICE DAY」でした。確かな希望の香りがする、なんだか無性に心の琴線に触れるメロディアスな曲で、胸が熱くなりましたし、とても鼓舞されました。素敵でした。
T:いつもありがたいお言葉をありがとうございます。
南:アルバムに先がけてリリースされていましたが、一曲の中でいろんな表情が見えて、前向きで「大丈夫だ、いけるぞ!」という気持ちになるなと思ったんですけど、どんな曲を作ろうと制作されたんですか?
T:そうですね、この曲とは別で、先行で配信された曲(『LIGHT HOUSE』)があったんですけれども、その曲のイメージがですね、「灯台」をイメージしたというのがあるんですね。それはこう、僕自身音楽というものが人生における道しるべみたいなものになったらいいなという思いを込めて「待ってないでさ 早くおいで」っていう歌詞を入れたんです。その続編としてこの曲を作ろうという構想があって。いわゆる直感っていうんですかね、「誰かに呼ばれてる気がする」とかそういったシチュエーションってあるじゃないですか。そういう時にいろんな状況において、自分だと今できないなとか、自分はこうだからなって思うよりは、直感を大事にしてどんどん突き進んでいくべきよっていうことを伝えたいなってところがちょっとテンポの速い曲になっていって。そういった人たちに向けて「素敵な日を過ごしてください」という思いを込めて作った、そんな曲になってます。
南:ビートメイク、サンプリング的なアプローチもあって、クレジットを見ると演奏すべてTENDREさんで、おひとりでこのグルーブ感作るのすごいですよね。
T:ありがとうございます。そうですね、いわゆるミドルテンポの曲が比較的多いんですね。ちょっとこう、ゆるくノレる、とか。そういった曲が多い中で、ずっとアップテンポな曲を作りたいなっていう。今までもあるんですけど、ここまでこうビートが速いっていうんですかね。それがやっぱ心の高揚につながるかなっていうところで。それを楽器で一個ずつイメージしながら、これはもう全部自分で作るべきだなってところで組み立てましたね。

 

音楽以外にやりたかったこと

南:ミュージックビデオも公開されておりまして、スーツを着た主人公が、同じくスーツを着たほかのみんなが向かう方とは逆に走っていくという内容なんですが、ちなみに河原さんは周りが就職するタイミングなど、音楽の道に進むか迷ったことってあったんですか?
T:僕が音楽以外の道に進もうと思ったことは正直あまりなくて、一度だけ大学を出るタイミングで、就職活動一社だけ受けたことがあるんですよね。なんですけどそれをやりながらも、それは一種の人生勉強として、自分自身はこれからも音楽を作り続けていくだろうなという思いはちっちゃい時からずっとあったっていうんですかね。ですけどいろんな状況ももちろんあるし、周りの友人が就職していく様子も見守りながら、自分自身はちゃんと自分らしい活動を続けていこうっていうところで今まで来れてるって感じなんですかね。
南:就職活動をされた経験ってどうでした?
T:新鮮でしたね。音楽活動っていうんですかね、音楽を生業とするうえで関わりだったりいろんなコミュニケーションの取り方ってあると思うんですけど、そことはまたちょっと違ったほかの業界のセオリーだったりとか、そういうことを知れたというのはすごく自分の人生としても勉強になりましたし、それがこの音楽活動の中でももしかしたら活かされてる部分もあるんじゃないかなとは、自分自身も思います。
南:さいころから揺るがなかったんですね。「僕は音楽の道で行く」っていうのが。
T:それを唱える前は、僕はどうやら声優になりたかったらしいんですよどうやら。
南:えー!
T:声優か俳優になりたいってことを両親によく話していたらしいんですけど。
南:ちっちゃいころってことですか。
T:まあたぶん幼稚園ぐらいですかね。「僕は声優になるんだ!」みたいなことを言ってたんですけど、気づいたら音楽にシフトチェンジして。まあたぶん小学生くらいのときにはもう音楽でメシを食うとまでは言わないですけど、やり続けようとは思ってたのかもしれません。
南:でもいい声されてるので声優の道もこれから......(笑)
T:そう...はははは(笑) もしかしたらちょっとイレギュラーな場面があるかもしれないんですけれども。ちょっとね、磨いていきたいと思ってます。
南:オファーを待ってるって感じ...?チャレンジしたい気持ちは今も。
T:お声の仕事を最近になっていただくことも増えて、ナレーションだったりとか、パーソナリティとか。その延長線上にもしかしたら声優という道があるのかもしれませんし、まあなかったらなかったでそれはまあ僕の人生かなというところで(笑)。
南:(もし声優をやれたとしたら)どんな役やりたいですか?
T:そうですね、「シャレの効いたバーのマスター」みたいな(笑)。
南:合う~!合うなぁ~!
T:「いらっしゃい」みたいな、なんかそういう感じでね。ぼそっとしゃべるタイプの方の役を演じてみたいなって。粋な感じですね。
南:ビジョン見えてんな~もう。
T:お待ちしております。

 

高校デビューと眉毛

南:ちなみに河原さん、今年の誕生日には16年前、18歳の頃のお写真もアップされておりまして、「トリッキー襟足前髪スタイル」と投稿されてたんですけど(TENDRE / 河原太朗 on Twitter: "兄さんでありオジでもあり若造でもある今いちばん旬なお年頃ってことですね こちら16年前トリッキー襟足前髪スタイル18歳と現在 https://t.co/s2J3BYwlxs" / Twitter)、この当時の髪型っていうのは何だったんですかね、拘りを持たれてたんですかね、襟足とか。
T:いや、僕は多分当時拘りがないからこそのああいう感じだったのかなとか思います(笑)。当時襟足が長いのが流行ってたとか、流行りも多分あったと思うので、そこに準じてみようかなというところだったんでしょうかね。でもなんかあまりにも今とのギャップがあったのでちょっと面白くて載せてしまいましたね。
南:しかもスーツを着てキリっとされてますよねこのお写真。
T:あれは何だったかな...証明写真か何かを撮るかそういうタイミングだったんですけど。
南:なんか公式のね、履歴書なのか何なのかみたいな写真ですもんね。
T:でもやっぱり自分で見て思いましたけど、眉毛の細さがこう物語るものはあるなっていうのは思いましたね。
南:(笑)物語りますよね!眉毛の細さって。
T:年々濃ゆくっていうんですかね、あまりこう変に細くはしないようになったんですけど、高校生ぐらいの頃とか洒落っ気づいてくると周りの友達から「ちょっと太朗もやってみろよ」みたいな。で、だんだんね、もう一番すごい時は「マッチ棒」みたいな時とかありましたね(笑)。
南:そんな時代あったんですね、河原さんにも。
T:ありましたね。まあ僕中学から高校になって「高校デビュー」みたいなものをしたんですよ。中学の時は「いじられキャラ」みたいな感じで、高校の時にたぶんいろんなことが楽しくなってきちゃったっていうんですかね。だんだん楽しくなるにつれてこう削っていくものもあったのかもしれません(笑)。
南:でもまさかの眉毛...
T:そうなんですよね。
南:マッチ棒くらいになっちゃって...
T:当時はそれが一番かっこいいとは思ってたんでしょうけど、今からすると、いい青さというんですかね、一つの青春という。
南:みんなが通る道ですもんね、一回眉毛細くなるっていうのは。
T:なんかあるんでしょうね。ああいうものってだんだんとまんなくなっちゃうものあるじゃないですか。どんどんやるにつれて。今大人になって、引き算の美学をすこし覚えてきたかなっていう風には思いますけども。
南:高校デビューは成功したんですか?
T:成功と自分からいうのはおこがましいんですけど、成功というんですかね。当時バンドをやっていたのもあったので、バンドからつながる友達も多かったですし、かなり充実した高校生活ではありましたかねやっぱり。

 

幼いころの河原少年

南:そして母の日にはお母さまへの感謝をともに、ご自身の子供の頃の写真も投稿されておりまして、2、3歳ぐらいですかね、お母様と一緒に写っているお写真と、小学生ぐらいですかね、サングラスをかけて足を組んでいるお写真と。幼いころの河原少年はどんな子供だったんですかね?
T:どうんなんでしょうね。うちの母親にたびたび話を聞くんですけど、僕五歳くらいからピアノを弾き始めたんですよ。弾き始めたというのか、好きな曲を弾けるように教えてもらうっていうんですか。クラシックというよりはポップスを弾けるように練習するっていうのをやってたんですけど。よくピアノによじ登ってたらしくてですね。
南:え。
T:うちはアップライトという形のピアノがあるんですけど、アップライトの天井部分っていうんですかね。「あんたよく登ってたわよあそこに」って。よくピアノの先生に怒られていたという。
南:やんちゃですねー!
T:なんかね、やんちゃ且つわんぱくな少年だったみたいですどうやら。
南:じゃあ結構活発で、外でもスポーツもめっちゃしたり、みたいな?
T:スポーツは僕、今もそうなんですけど、そんなに得意ではないという(笑)。
南:全滅ですか?球技はいける、とか、球から離れたらいける、とかあるじゃないですかスポーツの中で。
T:あ、今、おっしゃった通り、僕球技が全然できないんですよね。緊張してしまうっていいますか。野球とかもそうじゃないですか。バッターとして、とか。
南:確かにプレッシャー感じますもんね。
T:なんか音楽の場合って、各々が鳴らしてるものに対して「それめっちゃいいね」とかそういう評価のしあいはあるんですけど、スポーツの場合ってとにかく結果がすべてって部分もあるわけじゃないですか。自分がバッターとして立った時のあの目線と、うたなかった時のみんなの失笑というんですかね、あれがもうたまらなく苦手で。
南:それゆえにあんまり....
T:なんかこう球との距離を取るようになってしまったというのか。でもスキーとかは意外と好きみたいな感じですよね。
南:えー!結構じゃあスイスイいけるんですか?
T:なんかそういった競技は意外とできるというんですかね。
南:各々がというか。
T:スキーの場合も何ていうですかね、競技としてももちろんありますけど、自分はもちろんレジャーとして楽しんでるんで。そこは昔合宿かなんかいったときにすごく褒められた記憶があって、「あ、これだったら俺はいけるのかもしれない」っていうところからなんか自信がついたのかもしれないですね。
南:マット運動とかどうでした?
T:マット運動は...そう...(笑)。悪くはなかったんじゃないですかねたぶんね(笑)。
南:すいませんほんと豆ごはん以降河原さんがツボにはまってしまってまして(笑)。
T:なんかちょっと攻めの角度がだいぶ変わってきたなというか、年々ね、極まってきましたね。
南:申し訳なくて、好奇心が抑えられなくて。河原さんのマット運動ってめっちゃ面白いなって思っちゃって。はははは。
T:まあでも誰も想像しないですもんね。確かに(笑)。
南:割とできたんですか?(笑)
T:自分自身で見ることはできないんですけれども、あんまりこう怒られはしなかったかなくらいの。
南:じゃあできてたんですね、きっとね。
T:まあそうですね。もう最近はやる機会ないんですけれども(笑)。
南:(笑)。

中編に続く

中編はこちら

菅田将暉演じる「男」はなぜ銃を捨てたのか(Vaundy『mabataki』)

mabataki / Vaundy:MUSIC VIDEO - YouTube

Vaundy『mabataki』、メロディーも歌詞も最高にいいんですけど、それと同じくらい、いやそれ以上にMVがヤバすぎて気絶しました。今回はまじめに考察してみます。ぜひMV片手に読んでみてください。それではいきます。

 

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このMVには3つの大事な要素がある。

1. 一本道
2. 銃
3. 手

一つずつ見ていきながら、タイトルの疑問を解決していこうと思う。

 

時系列

その前にまず時系列を整理しておこう。


0:00 銃弾を弄びながら歩く
0:52 男とぶつかる。弾倉に弾を込める
1:00 銃を構え、ぶつかってきた男を撃とうとする
1:56「少女」が初めて映る
3:00 銃を捨てる
4:00 座り込んでしまった「少女」に手を差し出す

 

1. 一本道

今回は男が歩いて来た方向を「愛/平和」、歩いて行く方向を「憎しみ/戦争」と考えてみたい。向こうから大勢の人が歩いてくる一方、男はその流れに逆らうようにどんどん反対側へ歩いていく。「愛」に向かっていく人を傍目に、男は「憎しみ」へ突き進んでいく。しかしある時、来た道を引き返し、愛に向かって走り始める。

 

2. 銃

このMVの中で、銃の役割は「構える」だけではない。「どんな風に挿してあるか」「どんな風に扱われているか」まで注目すると、大事なことが少しずつ見えてくる。

0:32 人に見えるようにズボンに挿してある
0:52 銃を抜き弾を込め、ぶつかってきた男の後頭部を撃ちぬこうとする
1:41 オーバーの中に銃を隠す
3:00 銃を捨てる

最初に銃を人から見えるように挿しているのは故意だろう。すれちがう人々を牽制・威嚇するために。にも関わらずぶつかってきた人がいた。男はそれを「馬鹿にしている」と捉え激昂し、ぶつかってきた男を撃とうとする。しかし撃てない。なぜか。答えは次の章で明らかになる。

 

3. 手

実はこのMVでは右手左手が明確に使い分けられている。見てみよう:

0:26 銃弾のやり場が分からず、両手で弄んでいる...①
0:52  右 弾倉に弾を込める...②
1:00   銃を構え、ぶつかってきた男を撃とうとする...③
1:12  頭に手を当てる...④
1:25  首に手を当て、自分の首を絞めようとする...④
1:40 右手でオーバーを持ち、左手と銃を隠す...⑥
1:50 その後何度か左右の手の上下を入れ替えながら腕組み...⑦
2:09 左  頭に手を当てる...⑧
3:00  銃を捨てる...⑨
4:00  座り込んでしまった少女に震えた右手を差し出す...⑩

こうしてみると「右手=愛、左手=憎しみ」だとわかる。以下詳しい解説。

① 愛と憎しみが、銃弾を使うか否かでせめぎあっている
② 本来「愛」を表すはずの右手が弾を込めた。愛だと思っていたはずのものが、憎しみに操られてしまった
③ 本来「憎しみ」を表すはずの左手が引き金を引けなかった。憎しみの中にも愛が残っていた
④ 右手を当てている=愛が頭を支配している、はずだった
⑤ 冷静になった自分の「愛」の部分が、②の行為を恥じて、自分を殺そうとしている
⑥ 恥ずかしくなって、自分の「憎しみ」の部分を隠そうとしている。
⑦ 時には右手(=愛)が左手(=憎しみ)を抑え、また時には逆も然り
⑧ 左手を当てている=憎しみが頭を支配しているということ。わずか1分の間に右手でも左手でも頭を触っており、男は愛と憎しみの間で激しく揺れ動いていることがわかる
⑨ 愛が銃を捨てさせた。左手は全く関与せず、憎しみが少しずつ遠ざかっていることを示している
⑩ さっきまでの自分と同じく憎しみに向かっていってしまいそうな「少女」に右手=愛を差し出そうとしている。まだ愛というものに慣れていない様子が「震え」で表現されている

 

総括

さて、最初の問いに戻ろう。

菅田将暉演じる「男」はなぜ銃を捨てたのか」

右手は銃を捨て、その代わりに少女の手をとった。そのきっかけはなんだろうか。ヒントは「少女」にある。「少女」は登場人物の中で唯一立ち止まっている人物だ。

「少女」が初めて映るのは1:56。彼女の目はぼんやりと「憎しみ」の方角を向いている。誰もが歩いているその中で一人だけ立ち止まっている。誰かが心配して声をかけてもいいはずだ。しかし誰も彼女の存在に気づかない。いや、気づいていたのかもしれないが、人々は誰一人として彼女を気に留めることなく、どんどん追い越していく。

「俺には関係ない」、男も最初はそう思っていた。

しかし歩けど歩けど、彼女の姿は目に焼き付いたままだった。なぜそんなにも目に焼き付いたのか。それは「瞬き」をちょうど目にしたからではないだろうか。「瞬く一瞬」が彼を変えてしまった。そして、この時確かに男は感じたのだ。

「この少女に手を差し伸べれば、何かが変わるかもしれない」

そして、右手を差し出すには、右手に握っている銃は捨てなければいけない。「愛」を示すには、暴力ではなく、手を差し出すしかないのだ。

そうして男は、銃を捨てた。


"その時は、いつも瞬く一瞬なのだ。"



......僕たちはどうだろうか。

「無関心」が加速していくこの世界で、
僕たちは"瞬く一瞬"に気づくことができるだろうか。

もう一度、思い合うようになるだろうか。




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余談:4:00のシーンについて。普通に生きていたらなかなか意識しないことだけれど、「向かい合った相手の右手を握れるのは右手だけ」ということを考えてみたい。左手だとうまく握り返せない。つまり男が差し出す右手を握り返すには、少女にも右手を差し出す必要があるということ。彼が控えめに差し出す右手は、「憎しみではなく、もしよかったら愛で応えてくれないか」と、少女と、それから過去の自分にやさしく問いかけている。

藤井風から愛を手渡されました【RSR2022】

Vaundyに代打・藤井風。字面だけ見るとマジで意味わかんないんですけど、リアルタイムで目撃しても結局マジで意味わかりませんでした

 

目次

1. 踊り子(Vaundy cover)

「とぅるるる とぅるるる とぅるる...」
「とぅるるる とぅるるる とぅるる...」
「とぅるるる とぅるるる とぅるる...」
「とぅるるる とぅるるる とぅるる...」

「ねぇ どっかに置いてきたような...」

あれ...Vaundyさんコロナで出題辞退されたんじゃなかったんでしたっけ...??本人来ちゃってますけど......

ちゃんとVaundyが降臨してた。藤井風という声帯を通じて北海道に降り立ってた。歌い方とかそういう問題ではなく、いやまあ歌い方も寄せてるしかなり特徴とらえてるんだけどそれ以前に存在が紛れもなく "Vaundy" だった。いたんだよ、髪爆発した丸眼鏡のアイツが。

 

2-4. 恋風邪にのせて~napori~東京フラッシュ(Vaundy cover)

Vaundyの1stアルバム『Strobo』のジャンル説明見たことあります?

ジャンル:オルタナティブ/インディーズ、ポップ、Japanese Indie、Japanese Hip Hop/Rap、ヒップホップ/ラップ、J-POP

...ロック以外ほぼ全部書いてんじゃん。Googleさん絶対困惑してとりあえず全部書いただろと思って見てたんですが、まあ実際彼の音楽聞いて「ポップだ!」「オルタナだ!」となることはほとんどないわけで。聴けば聴くほどどう聴いていいのかわからなくなるカオス曲ばっかり揃えてるのがVaundyっていう天才なんですけど、藤井風の手にかかればそんなの関係ないっすわ。

ただいつもと明らかに違ったのは完全に "風化" (かぜ化)してはいなかったこと。いつもなら完全に咀嚼嚥下消化吸収した音を「藤井風」に再合成して体から放ってるわけですけど、今回は「Vaundy:藤井風=1:1」だった。敢えてVaundyの魂残してた。地球上のあらゆる曲を自らの血肉にすることができる藤井風がその能力を封印した.....

 

何てこと考えてたら2曲目始まってました。Vaundyが「酔」「融」「瞬」ていう漢字一文字を極限まで噛み砕いて歌にしたのがそれぞれ『恋風邪にのせて』『napori』『東京フラッシュ』だと思ってるんですけど、さらに藤井風が咀嚼して俺らに届けてくれてる。これもう令和の「口噛み酒」だろ。Vaundy「もしかして...」風「私達...」「「入れ替わってるー!?」」あれライブレポってこんな感じでよかったんでしたっけ

 

-MC-

「どーもー、Vaundyでーす。」(観客笑う)

「はい、いうてますけどmore、Vaundy改め藤井風と申します。ほんまはバウくんがここに立って、パフォーマンスをする予定で、こんなにね、たくさんの方が駆けつけてくれて......バウくんすごい。ありがとうみんなも。こんなに遅い時間に、しかもバウくんが今日来れないのに、こんなに集まってくれて、みなさんほんとにありがとうございます。そして、謎に配信されとんですけれどもこのライブ、配信で見よる人おるかな?こんにちは、ありがとうこんな遅い時間に。バウくんは...うわっ(バッタがマイクに飛んでくる)すげー!...おー跳んだ!...あの、そう...笑 バウくんはわしとデビューがすごい近くて、なんか共通点とかも結構あって、だからすごい勝手にお兄ちゃんのような気持ちでおらせてもらって、でもバウ君の声はほんとに唯一無二なんで、すごい緊張して歌詞とかもちょっと飛んだんですけど、でも精一杯リスペクトを込めてバウくんのカバーを最初やらせていただきました。で...(拍手)バウくんとデビューが似たような時期だったということで、まあね、申し訳ないですけど、僕のデビュー曲のほうもせっかくなのでさらっと聞いていただこうかなと思います」

限りなく謙虚に、かつオーディエンスを最大限満足させようとする圧倒的エンターテイナー。俺が風なら「おっしゃ代打で爪痕残してやるぜ」くらいの気持ちでゴリゴリに武装していくと思うんですけど、藤井風は圧倒的「素」。素麺くらい素。なんも身に着けてない丸腰。なのに最強。身体一つで全人類どころか空間まで従えてた。


5-6. 何なんw~ 帰ろう

「何なんw」は藤井風をよく知らない人でも勝手に脈拍早くなる魔物曲。分析しようとか批評しようとかそういう心意気が一気に行方不明になる。言葉にしようとするだけ無駄。なぜなら言葉にならない呻きとか喘ぎとか溜め息とかそういう「声なき声」の集合体だから。これは心で聴く「聖歌」

「帰ろう」キー-1下げも味がある。原キーは万人をやさしく諭す「帰ろう」だとすればキー下げは心の中で自分自身に問いかける「帰ろう」なんじゃないか、とふと思った

 

-MC-

「すいません、調子乗って自分の曲を2曲もやってしまったんですけれども、これからは、ほんまならRISING SUN FESTIVALに立つ予定だったのに、これまた流行りの病で立てなくなった方たちのカバーをすこしやりたいと思うんですけど。(拍手)」

「代打いうのももう一昨日くらいに決まったけん、昨日いざ練習したらぼっけぇ...めちゃくちゃ難しくてびっくりした曲をやるんですけどこれから。King Gnuさんの曲をやりたいと思います。『Vinyl』」

 

7-9. Vinyl(King Gnu cover)~祝日(カネコアヤノ cover)~オーケストラ(BiSH cover)

常田大希の世界を藤井風がピアノ一台と体ひとつでロックフェスで体現してる......情報量多すぎて脳が処理落ちする。常田が、勢喜が、新井が、井口がいた。「生King Gnu」だった。

もしかして今までのYouTubeライブでもカバーするたびにオリジナルに「寄せ」続けていたのか...?「藤井風」を演じながら同時にオリジナルへのリスペクトをあらゆるところに忍ばせていたのかお前...?「藤井風が藤井風としてステージ上に立っていること」に気を取られすぎて一番重要なとこに気づいていなかったのかもしれない......

「RISING SUNに立つ予定だったのに立てなかった方シリーズ...コロナメドレーということでなら、カネコアヤノさんの曲を。これもリスペクトするシンガーの方で、すごいどれをやろうか迷ったんですけど...(弾き始める)『祝日』。」

とはじまったカネコアヤノ『祝日』。この日一番のパフォーマンを決めるなら間違いなくここ。どこか投げやりだけど愛に満ちたカネコアヤノが藤井風と重なる。「あとは抱き合って確かめて」で体内の老廃物全部出た。そして「コロナメドレー」は最終盤に。

「じゃあ、最後...今日立つ予定だったBiSHさんの『オーケストラ』」

BiSHの『オーケストラ』。息継ぎがBiSHしてた。7人目のメンバー「フジイカゼカンパニー」。本当に踊りながら歌っているみたいだった。如くピアノで会場を満たす方法は世界で彼が一番よく知っている。"楽器を持たないパンクバンド" が、"ピアノ" が、"オーケストラ" が、ライジングを隅まで満たした

 

10. きらり

ファルセットが出なかったとか、高音を外したとか関係ない、今までで一番最高な『きらり』だった。出られなかったアーティストだけじゃない、いろんな人の思いを乗せながらこのステージに立っているのが分かった。自分の存在が邦楽に影響を少なからず与えていること、たくさんの人を支えていることを自覚してるんだろうなあと思ったし、背負うものは重いなあと。でもそれを力とか愛に変えてしまうのが彼であり、彼の歌なんだよな。

 

-MC-

「最後の曲となってしまいました。なんかほんまに人生いろいろあるけど、昨日よりも今日、すこしでもいい人間であろうとか、少しでも優しい人であろうとか、努力一応しながら僕は生きてます。全然すっごい失敗することもあるし、今日めっちゃ最悪やったみたいな日もあるんですけど、それでも少しでもいい人間であろうと努力すること、姿勢そのものだけで十分なのかなと思うんで。みんないい人間になって、幸せになることを諦めんでほしいし、これからも、ほんまに今いろいろあると思うけど、ぼちぼちお互い頑張りましょうや、そういうような曲をやってお別れにしたいと思います。『旅路』という曲です」

 

11. 旅路

最後に『旅路』聴くとライブがきれいに収まるんだよな。安らかな気持ちで一日の終わりを迎えられるというか。全世界のアーティストはライブの最後に『旅路』やったらいいと思う。ミスチルがinnocent world→Tomorrow never knowsからの旅路演ったら全世界平和になるよこれ。

「いろんな愛を受け取って、みんなに返すだろう」今日の藤井風はこれをまさに体現していた。これまでめちゃくちゃに愛されてきたからこそなんだろうとは思うけれど、今夜は完全に「愛を与える側」だった。出演できなかったアーティストを含めて会場全体に愛を手渡しで配って歩いてた。

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〜Encore〜

EN1. まつり

「ごめん最後の曲じゃ言ったんじゃけど、もう一曲だけどうしても......(拍手)ありがとう。みんなと踊りたい曲があります。今日一応お盆やねんな、お盆やから...じゃから、なに、すごい簡単な振りなんでみんなよかったら、(踊って見せる)こういうやつなんですけど...うわ、なんでそんなにすぐできるん?(観客笑う)すばらすぃ、ありがとう。シュール映像やなこれほんま。シュール映像が撮りたいので、みなさんぜひ一緒にやりましょう。ほんまにありがとう、すばらすぃ。サビになったらこれをひたすらやって、で、サビの後半に、(踊って見せる)あちょ、これ難しいか、どうしよ...(節をつけて踊って見せる)これはまあできる人はやってください、ありがとう。じゃあ...聞いてください。『まつり』」

「カラオケ!」

石狩湾が一気に盆踊り会場になった。櫓に藤井風が立ってる。纏う赤いジャケットはさしずめ灯篭を反射した浴衣のように見える。リミッター解放した藤井風の全世界を巻き込んだ盆踊り大会、この世界で最強レベルの夏祭りやってて草。いや風。

この世を去った人たちだけではなく、RISING SUNに出演できなかったアーティストの無念を静かに、時に激しく夜空に放った。間違いなくそこにVaundyがいたし、King Gnuが、カネコアヤノが、BiSHがいた。

風とピアノが、光に包まれていた。

「こんな急遽な担当をあたたかく受け入れてくれて本当に皆さんありがとうございます。ほんま、免疫力つけて...元気でおることが一番の免疫力だとわし気づいた...わしもコロナになって...こんな話はどうでもええ...元気がなにより大事、元気でおることが何よりの免疫力なので、皆さんどうかstay positive, stay happy, stay healthyでお願いします、藤井風でしたほんまにありがとうございました!」

 

まとめ

別に「藤井風です」で出てきてオリジナル曲6,7曲やってオーディエンスをガチで圧倒することもできたはずなんですよ。だけどそれをせずに敢えて「カバー」をメインに組み立てることを選択した。しかも代打が本番2日前に決まって、その場でそういう判断しちゃうのは「藤井風に音楽の女神が微笑んだ」とかじゃなくてもう藤井風が神なんだと思う。

YouTubeでカバーずっとやってきた原点と、今の「藤井風」が共存する世界線。出演がかなわなかった他アーティストへの無限のリスペクトに感情持ってかれた。

 

セットリスト

1. 踊り子(Vaundy cover)
2. 恋風邪にのせて (Vaundy cover)
3. napori (Vaundy cover)
4. 東京フラッシュ(Vaundy cover)
-MC-
5. 何なんw
6. 帰ろう
-MC-
7. Vinyl(King Gnu cover)
8. 祝日(カネコアヤノ cover)
9. オーケストラ(BiSH cover)
10. きらり
-MC-
11. 旅路
〜Encore〜
EN1. まつり

 

almost.hatenablog.jp

PC買い換えました

PCを買い替えました。

 

普段パソコンでやることといったら、大学のレポートも書きますし、こういう文章も書くんですけど、結局PCに求めてるのは「ワープロ」機能だけなので別にすごいスペックとかいらないんですよ。「ちゃんとキーボードが押せる金属板」ならなんでもいいわけで。なのでぶっ壊れない限りは買い換える必要ないだろ、と思っておりました。金無いし。ドケチなチンピラなので壊れる寸前まで使い続けていたんですが。

ただ、パソコンってもっとド派手に壊れるものだと思ってたんですけどね、
結構地味なとこからガタが来まして。

 

「バッテリー膨張」

 

バッテリー部分がもこもこ盛り上がってきたんですよ。なんか膨らんでて怖いし、なによりキーが反応しなくなってきた。「ミスチル」って打つと「ミチル」になったりする。あら不思議、「マジでミスチルたまらんわ、泣ける」が「マジでミチルたまらんわ、抱ける」に。存在しない女の記憶植え付けられた上にあらぬ浮気の疑いかけられて死んでしまう。

そんでもってまとめサイト見たら「パソコン爆発の恐れあり」。なにそれ超怖ぇ。まだ俺死にたくねえよ。ていうか死因「パソコンが爆発して顔に直撃」とか絶対嫌だ。あまりにもダサすぎる。死に方が不審すぎて、爆発寸前のパソコンたくさん用意して警察が現場検証始めるんか。警察いたたまれなさすぎるだろ。ニュースにもなっちまう。

「都内在住の20代男性が、パソコンの爆発により死亡しました。爆発したパソコンからは『マジでミチルたまわんわ、抱ける』などという文書が見つかっており、妻が男性の浮気を疑いパソコンに爆弾を仕掛けたものと考えられます」......

違う違う!バッテリー膨張なの!ぼうちょう!ばってりーぼうちょう!
ミチルなんて名前の女はいないしそもそも俺に妻はいねえ!

恥ずかしい!この上なく恥ずかしい!いっそ俺を殺してくれ......もう死んでたんだったわ

 

ということで(?)、買い換えることにしました。しかし俺、まだしがない医学生。病院実習総動員法発令中につきバイトできずお金がない。泣く泣く親に援助を求めることに。

 

俺「PC壊れたから買い換えたいんだけd」
母「金ないんでしょ?」
俺「はい......」
母「いくら?」
俺「11万です...」
母「(万札の束を手渡し)ほいよ。」
俺「母さん.....」
母「その代わり、」
俺「その代わり?」
母「将来、避暑地に別荘建ててね☆」
俺「母さん......」

ということで避暑地の別荘を交換条件にパソコンを手に入れました。これでよかったのか...?別荘っていくらするんだ...?「避暑地 別荘 相場」検索...

にッッッッ~~!?!?!2000マン~~?!?!?!
11万のPCの対価が2000万~~~!?!??

 

俺は今日から「避暑地の別荘」のために勉強し、試験を受け、そして働くんだ......避暑地の別荘のために......(そんなことはないだろ)

決意を固めるんだ俺......そのためには......そうだ!

 

surface laptop 4」?贅沢な名だね。
よし、今日からお前の名前は「避暑地」だ。いいかい。わかったら返事をすr(以下略)

 

ロック画面には避暑地のフリー素材を当てがい、別荘建築への気持ちを高めていく。

もう俺の心の中では立派な別荘が完成してる。ビンビンですよもうね。

 

LINEきてるな...誰からだ?

なんだ、ログイン通知か......

......?

 

「避暑地でPC版LINEにログインしました」

 

はァ???東京都23区の連日猛暑日熱帯夜灼熱地獄のどこが「避暑地」なんだよバーーーカ!!暑さで頭逝っちまったかァ!

 

あッ......ちげえわ......このパソコン「避暑地」って名前だったワ......頭逝ってるのは俺の方でした

 

 

パソコンもスマホも起動するたびに「避暑地」が目に入る「サブリミナル親孝行」、スタートです。

 

 

 

 

※親との関係は極めて良好ですのでご心配なく...

藤井風テレビ with シソンヌ・ヒコロヒー Disc 1 完全文字起こし



目次

 

 

1. 子守唄

風......ピアニスト
長谷川・ヒコロヒー......ベッドで気持ちよく寝ていたが藤井風のピアノでたたき起こされた
じろう......いまだにベッドで気持ちよく寝ている

藤井風(以下「風」):あれほど生きてきたけどすべては夢みたい あれもこれも 魅力的でも私は君がいい どこに居たの さがしてたよ 連れてって 連れてって
長谷川忍(以下「長」):(枕で頭を叩きながら)うるせぇよお前!うるせぇ!
風:どうしたどうした。
長:どうしたどうしたじゃないんだよ。なあ、なんだその子守唄。寝れねえよそんなんじゃ。え?じゃないんだよ、え、なんすか?の顔してるけど、いやこっちがびっくりしてんだよ。子守唄流れるって聞いたのに。もう一回弾いてみろ、寝れないから。な、もう一回、やってみ?
風:(さっきよりも音量を上げて気持ちよさそうに)荒rrrrれ狂う季節の中も 群衆の中も 君とならばさらり さらり
ヒコロヒー(以下「ヒ」):(枕で頭を叩きながら)何をちょっとまだ弾こうとしてたん?寝られへんっていうてんねんそんなんじゃ!
風:いや子守唄......
ヒ:全然寝られへん。昂ってまうやん。もっと久石譲とか意識してやって。
風:(なるほどね)
ヒ:なるほどね、みたいな顔やめて。
風:まじでさぁ、二人してその顔......その顔は何なん!
長:こっちのセリフだよだから。やめろって言ってんだよ

風:(左右からひたすら叩かれながら)先駆けて言うたが何なん!(耳に手を当ててコールを求める)
長:言わねえよ。
ヒ:違う違う。
長:オーディエンスじゃないから
ヒ:アリーナ席じゃないから。
風:何なん!
長:やめろって。首を重点的に狙ってやったぞ今。
ヒ:頚椎ものすごい赤なってる。

風:いやいやいや、でもさでもさ、ほらほらほら...(じろうの方を指差す)

長:え?
じろう(以下「じ」):(気持ちよさそうに眠りながら)すてき......
長:なんでこの状況で寝れんだよ。
じ:(「きらり」のリズムで)ここで寝るの 横になるの
長:横になってるしもう寝てるんだよ!
じ:(苦しむ)
長:ほら苦しんでる、子守唄が良くないからだよ!
じ:(「何なんw」のリズムで)この帽子何なん!
長:気になってたよそれは。ナイトキャップ、なんでこのご時世にナイトキャップかと思ったけど。

じ:夢みたいなコント番組...
全員:何なん。
風:(ピアノで)チャンチャン。

 

スタッフ:はい、ありがとうございます!オッケーです、ありがとうございました〜!

風:(メインカメラを指差して)こっち、これか!このカメラやったか〜、(サブを指差して、最後の場面で)こっち見ちゃった!

 

Opening:damn / 藤井風

実はお笑いが大好きという藤井 風が
シソンヌやヒコロヒーと初めてコントに挑むこの番組。

近年の音楽界を席巻する藤井風だが
バラエティーは初体験。

やる気は充分だが、どうなることやら...
もちろん、ステキな音楽ライブもありますよ。

 

Interlude:ヒコロヒーに共演者が藤井 風と伝える

コント収録から遡ること2週間前 共演者を知らされていないヒコロヒーにドッキリで藤井風と対面させる

ヒ:予想だにしない人が来る?...って感じですか?
スタッフ:どうなんですかね〜
ヒ:でも若手が来るカメラの台数じゃないですよね。
スタッフ:(笑)。

(ノック音)

???:どうもぉ。はじめましてぇ。
ヒ:(......?)はじめまして。ヒコロヒーです。
???:わかんないですよねぇ。
スタッフ:今の段階だとちょっとアレっすか?
ヒ:え...はい。いやでも見た...
???:(おもむろにメガネを外す)
ヒ:えっちょっと待って!!えっ!ウソでしょ?!
スタッフ:マスク外してもらっていいですか?
???:マスク外したところで...(といいながらマスクを外す)
ヒ:ウソっ!何してんすか!!嘘ォ!
風:藤井風と申します。
ヒ:え〜!!私、藤井風とコントやるんすか?

 

2. プロポーズ

風......ピアニスト
長......映画監督
じろう......俳優(福山田 正彦)
ヒコロヒー......女優(荒牧)

長:えー、それではこのドラマもクライマックスシーンでございます。プロポーズシーンの撮影にいきたいと思います。確認です。まずはですね、福山田さんがですね、「今日は大事な話があるんだ」と言うセリフがあります、そしたら指輪を出していただきます。それに驚く荒牧さん。そこでピアノが生演奏で開始しますので。ピアニストさんも大丈夫かな?
風:大丈夫です。
長:できるね、はいはいはい。じゃあそろそろ...(世界に入り込んでいるじろうを見て)あっ演技の方...あっ集中...
ヒ:私たちは最高の、演劇集団。最高のシーンを、作りましょう。
長:集団なんですか?あ、、お二人、あ、そうなんですか、あっ、わかりました、そうです、一緒に、作りましょう、いいものを、はい......えーじゃあ福山田さんもうお二人いっちゃって大丈夫ですよね、よろしいですね。はいじゃあいきましょう、各所もういっちゃいますよ、はい、ではいきましょう、はいそれではいきましょう!プロポーズのシーン、3、2、1、スタート!

ヒ:どうしたの、こんなおしゃれなところに呼び出して。
じ:今日は、大事な話があるんだ。
ヒ:大事な話?
じ:(ポケットから指輪を取り出す)
ヒ:えっ、まさかこれって...?

風:(Battle Without Honor Or Humanity / 布袋寅泰を弾き始める)

ヒ・じ:(立ち上がる)
じ:なんじゃコラァ!
ヒ:んじゃ&¥@?!$オラァ?!
じ:&:¥)€£%&やないかい!
ヒ:何がじゃ&@$*€#オラァ!
じ:結婚しとう言っとるんじゃい!
ヒ:何がじゃ、ぶち殺すぞワレ?!
じ:rrrrゥオラァッ!
ヒ:rrrrゥオラァ"ァ"
じ:おもろいやないかい!
ヒ:なんぼでもこいや!
じ:タマ取ったれ!
ヒ:おう、こいよお前なんぼでも!
じ:タマ取ったるからなオラァ!シャアァァァアァァァァァアアアア!!!!(指輪をヒコロヒーの薬指に嵌める)
ヒ:アアアァァアアァァァァアアァ!!!

長:\はいカットーー!はいカット、カット、カット、カットです!はいカット、カット、カット、カット、おい!/(メガホンで風を叩いて)お前だよピアニストおまえ。何やってんだよお前。わたし?じゃないよお前。何でかけてんだよキルビル。プロポーズに合わねえだろ?!何でお前、バトルウィズアウト〜おなぁオアヒューマニティーかけんだよお前。あんな感じになっちゃうだろお前。何考えてんだほんとに。
ちょっとお二人すみません。

じ・ヒ:(まだオラついている)
長:あーもう \カットかかってます/
じ・ヒ:あっ、ごめんなさい
長:あっ申し訳ない。いや素晴らしい集中力、さすがですお二人。ただですねちょっと、こちらのミスなんですけど曲もおかしかったですし、それにちょっと引っ張られて演技も...はい。
ヒ:あっ、ごめんなさい!
長:プロポーズに「ぶち殺したる」はいらないので。
ヒ:すいません、つい入り込んじゃって、ごめんなさい!
長:(じろうに向いて)プロポーズですよね、「タマ取ったる」はおかしいですよね。
じ:あぁぁ、そうですよね、申し訳ない。
長:いや、こちらのミスでもあるので。
じ:ちょっとかかってたかもしれません。
長:いや、いいんです。お二人の演技はすごくいいんですけども、ちょっと曲の方がですね、申し訳ないこちら、(風を向いて)おいッ!お前だよお前。すいませんすいませんじゃねぇよお前。プロポーズだよ。な?プロポーズなんだからもうちょっとこう、安らぎのあるような曲、できるだろ?
風:分かりました、はい。
長:おう、頼むぞお前。(じろう・ヒコロヒーに)じゃあすいません、もう一回仕切り直しでお願いします、すいません。いきますよ、回して!はい!プロポーズのシーン!3、2、1、スタート!

ヒ:どうしたの、こんなおしゃれな店に呼び出して。
じ:今日は、大事な話があるんだ。
ヒ:大事な話?
じ:(ポケットから指輪を取り出す)
ヒ:えっ...?!

風:(『徹子の部屋』のテーマを弾き始める)

長:おい......(ため息)
ヒ:黒柳徹子の真似で)みなさんこんにちは。黒柳徹子のお時間です。今日のゲストは俳優の福山田正彦さん、本・映画・ドラマ、すべていろいろなバラエティ領域でご活躍中でございます。今日はよろしくお願いいたします。
じ:福山田です、よろしくお願いします!
ヒ:なにか、あなたねぇ、さっきプロポーズされたということをお伺いしてますけれども。
じ:ちょっと徹子さん、もう知ってるんですか!
ヒ:えぇ。それでは一旦、CMです!

長:\はいカットー!/お前だ、はいカット!お前だよ!わたし?じゃないんだよ。
風:(ゆるりと弾き続ける)
長:余韻で弾くんじゃねぇよお前。
風:(ピアノで)ファ。
長:おい、何してんだお前。ピアノで答えんなお前。
風:(ピアノで)ミー。
長:はい、じゃねえんだよお前。ピアノではいって言うなお前。何考えてんだ、プロポーズに合わねえだろその曲!

じ・ヒ:この指輪、300万という話......昭和の...ゴニョゴニョ......
長:お二人すみません、お二人まだ続けてる...申し訳ございませんまだお部屋の方に...お部屋から退出していただいてよろしいですk...\はいカット!/
じ・ヒ:オッ!
長:ありがたいです、集中力素晴らしい、お二人の演技はほんとに素晴らしいんですが、こちらのミスでですねちょっと曲が違ったので。
ヒ:あぁごめんなさい、つい入り込んじゃって。
長:いやもう入り込みすぎなくらい。素晴らしいです。
じ:黒柳徹子)あなた、あな、あなた監督でいらっしゃるの?
長:あ、私監督でございますはい。もう徹子さんいらないです。はい。そんな40点と60点くらいで徹子さんやるのやめていただいていいですか?
じ:あ、あぁ、ぁぁ(現実世界に戻ってくる)
長:いや素晴らしい。こちらのミスでございます申し訳ございません。(風に向き直って)おい!お前、何考えてんだちゃんとやれお前!何考えてんだほんとに。(じろう・ヒコロヒーに)すいませんほんとにこっちのミスで。
じ:ちょっと言い過ぎじゃないですか?監督。
ヒ:たった一つの言葉が、才能を殺すことも、ある......
長:え、俺が悪いんですかこれ今?
じ:やりましょう。
長:(風に向き直って)いや、なんだてめえその目、おい、お前ちゃんとやれって言ってんだ、もうちょっとほら、胸が高鳴るような、鼓動が高鳴るような、そういうもの。プロポーズのシーンに合うように、頼むよ!ちゃんとやってくれよ!(じろう・ヒコロヒーに向き直って)すいません、次こそはちゃんとやりますんで、申し訳ございません。はい回してカメラ、はい、はいいきますよ、はいいきましょう、3、2、1、スタート!

ヒ:どうしたの、こんなおしゃれなお店に呼び出して。
じ:今日は、大事な話があるんだ。
長:ここまではいい、ここまではいいですよ。
ヒ:大事な話?
長:ここもいいですよ、カメラ、はい、撮ってる?いいよ、はい。)
じ:(ポケットから指輪を取り出す)
ヒ:えっ...?!
長:風を指差して、はい、曲、はい)

風:(Enter The Dragonを弾き始める)ダーーーン......ダ、ダーン......

長:ハァー...(ため息)もう最悪だ。

じ:(立ち上がって)ホォォォオオオォォォ?!
ヒ:ハァァァァァァア〜〜〜!
じ:アァァァアァ!
ヒ:ァァァア!
じ:イィ
ヒ:イイィ
じ:ァァァア
ヒ:アアッ!
じ:アッッ!
ヒ:ィッ!
じ:アッ!
ヒ・じ:カァッ!
じ:ホォォ
ヒ:ァァァア!ァァァアァァァア〜?
じ:ホォォォオオオォ〜?アァッアァッ!アァッ!!
ヒ:オォォォオ〜
じ:イィィィィイイ?
ヒ:ウワァァァァアッッ!
じ:ァアッ!
じ・ヒ:アァァァアァァァァァアアアア!!!!
風:(銅鑼)ベァゥォァアァァァァアン〜〜〜!!

長:はいカット〜!!!!(銅鑼を鎮めてからメガホンで風を叩いて)お前だよ。おい、「決まった!」じゃねえんだよお前、なあ。「ボクも参加できました」、「この作品に僕も裏方ですが参加できました」のテンションでやってんじゃないんだよ、ありがとうございますじゃないんだよ間違ってんだよてめえこの野郎!
風:間違ってる...?
長:なんでプロポーズでブルースリーの曲流すんだよお前、あんな感じで......
じ:ァ......ア、ア......
長:あーほら、ほらもうあのまんまだよほら、ニホンザルだろあれどう見ても。お前のせいだからなあれ。
じ:イ、イ、ア、ア"ア"!!
ヒ:アア!
じ:アア!
長:\はいカット!/

じ:おっ
ヒ:あっ...
長:カットはもう2回目なんですけどね。一応かけてるんですけどカットは。
ヒ:あっすみません、入り込んじゃって。
長:入り込みすぎですね。あの申し訳ございません、ブルースリーを流してしまったのはこちらのミスなんですけれども、ちょっとお二人も引っ張られ過ぎじゃないですか?
ヒ:すみません。
じ:申し訳ない。
長:いやいやちゃんとやっていただきたいなと。集中力は素晴らしいです。ただ演技はちょっとこちらの方のミスもあるので。曲の方はちゃんとやりますんで、申し訳ございませんすみませnちゃんとやれって言ってんだてめぇこの野郎!お前なんで......おかしいだろプロポーズでブルースリーの曲流れるか普通?考えたら分かるだろお前。
じ:言いすぎじゃないか!
長:(食い気味に)すいません。
ヒ:やめてあげて!
長:はい私ですね。
ヒ:彼の才能がSOSを言ってるのが聞こえないの?
長:私がずっと言ってますよ私が。私の方が.....なんでおびえたフリしてお前おい、おびえたフリして....ちょっとでも気引こうとして...分かれよお前、もうちょっとさ、な、あたたか~い曲、分かるか?あたたかさで包まれるような曲の方がいいよな、プロポーズ、そうだろ?
風:(目を閉じてイマジネーションを膨らませる)
長:よしじゃあそれで行こう、すいません、次こそはちゃんとやりますんで、申し訳ございません、じゃあ行きたいと思います、はい、すいません、行きましょう、\3、2、1、スタート!/

ヒ:どうしたの、こんなおしゃれなところに呼び出して。
じ:今日は、大事な話があるんだ。
ヒ:大事な話?
じ:(ポケットから指輪を取り出す)
ヒ:えっ...?!
長:風を指差して、そう)

風:(『人形の夢と目覚め』を弾き始める)
じ・ヒ:お風呂が、湧きました。

長:\はいカットー/おいお前らもお前らだよ、な、お前らもお前ら、気持ち悪ぃよずっと変な音に引っ張られて。帰れ帰れ、もういらない、お前もいらない、お前も帰れ、(いかりや長介の真似で)はい、ダメだこりゃ、はい撤収!これだもう、終わり!

風:(ドリフのオチ曲を弾き始める)
長:おう帰るぞおら(風をひっぱたく)ふざけるなお前おい!

風:弾き続ける)
長:もういいよお前、もういいんだって言ってんだお前、おい、おい、おい(風の手を引っ張ってピアノから引っぺがそうとする)、もう行くぞお前おい!お前ちょっと来い、お前ちょっと話がある、お前話がある、な、大人含めて全員で話しよう、な、もう帰る、もう。(フレームアウト)

 

じ:よかったらこの後家で演技指導してあげようか?
ヒ:大丈夫です。
じ:あ、そっか......

 

Interlude:シソンヌに共演者が藤井 風と伝える

じ:誰が来るんすか?(笑)
長:芸人だったら普通にアレなんですけど......(笑)
じ:怖いですよ、こんなカメラ3台も。
スタッフ:まあまあまあまあまあ。

???:ノック)

???:(小声で)おはようございます。
じ・長:......はい?
長:あのちょっと、マスクされてるんでわかんないです......
スタッフ:じろうさんもどうですか?
じ:放送作家)谷口じゃないですよね?
長:谷口に雰囲気似てるんで...
じ:谷口がキャラ作ってきたのかと......
スタッフ:作家の谷口さんじゃないです。じゃあ、恐縮ですが、お名前ちょっと......
風:藤井風、と申します。
じ・長:あ、あ、あ、ハハハハハ!!
長:こんなところ来るんすか?
じ:知ってますよ、僕でも知ってますよ!
風:よぉ言いますわ。
長:知ってます知ってます。えっ!?
スタッフ:本物です。
じ・長:本物ですか?
長:なんだろう、会えるタイプの人じゃないんで、戸惑いますね。
じ:なんかちょうどいいドッキリの仕掛人の格好してるんですよ。
長:リラックスされてる感じが。
風:ほんまですか~?

 

3. 名曲カバー

お見送り芸人しんいち(以下「し」):(「僕の好きなもの」)
アスファルトに咲いてる花 好き
雨上がりの虹 好き
タトゥーだらけの男が1ラウンドで負けてるところ 好き

風:大声早口関西弁で面白くない男 好き
行きつけのところがつぶれてた先輩 好き
ロボットコンテスト決勝で動かなくなって焦ってるメガネたち 好き

先祖代々の掛け軸の鑑定額クソほど安かったおじいちゃん 好き
静けしすぎて面白みなくなった犬 好き
受験落ちたヤツに「もう一度確認してみろ」って言うの好き

(デラックスな間奏)

忙しいと思ってダメもとでオファーしたら「こことこことこことここスケジュール空いてます」って怖いくらいスケジュール出してきたシソンヌ 好き
「THE W」の決勝で緊張しまくって噛み倒してパンクのこと「ポンク」って言ってたヒコロヒー 好き 好き
でも本当はこんな僕と一緒にコントやってくれるみんなが、大好き

長・じ・ヒ:(拍手)

し:え、全然素晴らしくないっすよ、いや全然。いや何してん?普通にやらんと。(藤井風は)バーターっで来てんねんから。
ヒ:え、(藤井風が)しんいちさんのバーター?
長:ギターより音も厚みがあってよかったよ。
し:厚み言わんといてくださいよそれ僕のなんすよ。
風:(和音を弾いて音の厚みを見せつける)
し:やるな言うてんの!
長:「お見送り芸人・風」でいけんじゃない?
風:「かぜいち」で。
し:それはそっちが損しますよ。絶対「藤井風」の方がいいっすよ(笑)

スタッフ:はいオッケーです、ありがとうございます!しんいちさん本日以上になります!
し:え、以上?
じ:しんいちくん3ネタ?3ネタくらいしかやってないよ。
長:3ネタ中2つフリだから1ネタしかやってないと思う。(笑)

4. おまじない

じろう......子供を寝かしつける母親
長谷部・ヒコロヒー......なかなか寝ない子供たち

じ:さあ二人ともそろそろおやすみなさい。
長:えーまだねむくなーい
ヒ:ねむくなーい
じ:もう困った子たちねー
長:じゃあさ、素敵な夢が見れるように、お母さん、いつものおまじないして!
じ:しょうがないわねえ。
長・ヒ:やったー
じ:パシッ(頭を強く叩く)
長:あれ...?
じ:パシッ(頭を強く叩く)
長:お母さん痛い痛い、お母さん、強い強い。優しいと強いが。
じ:あっ全部弱めのやつか。偶数強めのやつかと思った。奇数強めのやつもあるよ。
長:違う違う、強さはいらないの。
じ:全部弱めのヤツか。
長:全部弱めのヤツでいいよ。
じ:じゃあいくね。花祭り 夏祭り なんでも好きに選びな あなたの心の中咲かせな(えいっ)
長・ヒ:(眠りに落ちる)
じ:"毎日愛しき何かの祭り"、か。

5. まつり

www.youtube.com

エンディングトーク

長:Disc1が放送終わりましたけども、どうですか、藤井風さん、初めてコントをやってみて。
風:「どうでしたか?」じゃないですよ。
ヒ・長・じ:......?
スタッフ:周りの皆さんのアドリブが凄すぎて驚かれてらっしゃいました。
長:やっぱり勝手なことはしだすんですよ、やっぱ芸人なので、それはすいません。言いながらも藤井さんも結構やってましたよ?
風:よぉ言いますわ。
長:なんかその、やってなさそうな空気出してましけど、あれ結構台本と違うことやってくるなって思ってましたよ。
ヒ:だって、わたしと長谷川さんのツッコミにあんな抗ってくるとは思わなかったです。すごい抗うやんと思って。
一同:(笑)。

AVのレビューが「論文」だった

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FA○ZAのレビューが名文揃いでした。別にAVが好きなわけではありません。じゃあなんでF○NZAにアクセスしたの?とか聞いたらブロックします

 

 

① タイトル : かわいいけど

評価:★★★★☆

かわいいけど、自分をかわいく見せるテクを駆使するアザとさが気になります。

 

→はい怒りましたーーじゃあもうかわいくしませんーーずっと鼻くそでもほじっときまーす(?)

 

 

② タイトル : レベル高し

評価:★★★★☆

スタイルもビジュアルもいいんだけど、喘ぎの見せ方が今ひとつ。星5つあげたかったなぁ。

 

→じゃあ星5つくれよ!!!別に貰うの俺じゃないけどさ!!お前が星1つ分おまけしてくれさえすれば女優も幸せ、FANZAも幸せ、お前も満足だろ?(?)

 

 

③ タイトル : 激カワルックス

評価:★★★★☆

ほぼ受け身だけど、フ○ラとか騎乗位はそれなりに頑張ってたと思うw

 

→文末に「w」つけるんじゃねえ、女優さんは命かけてセックスしてんだよ。一回の「ふぅ...」で3億も命無駄にしてるお前に草ボーボーに生やされる女優はどんな顔してればいいんだよ、お前みたいな奴は精子で溺れて死ね。

 

 

④ タイトル : 〇〇ちゃんの成長譚

評価:★★★★★

仕方のないことですが、1作品当たりの時間が短く、少々作品への没入が妨げられます。抜くためというより、AV界の歴史に名を残すであろう〇〇ちゃんの成長譚としてコレクションに加えておくのがエロ紳士の嗜みであろうと思います。

 

→エロ紳士?賢者タイムの勢いで名文生成するな。もはやこの文章を生み出すためにAV買ってるまであるな

 

⑤ タイトルなし

評価:★★★★★

【評価項目(パワプロ式)】

ほっぺたにチ○ポ叩きつけたい感 D

尻肉の暴れ馬感 D

チ○ポ吸いとしての矜持 E

エロIQ E

手数の多さ E

チャレンジスピリット E

ワイがイキかけた回数 5

ENJOY SEX LOVE&PEACE感

番犬ガオガオでマジビビりしそう感

暗い学生時代を過ごしてそう感

吉村卓出演

 

→エロIQ??番犬ガオガオ?チャレンジスピリット?なんか俺違う世界に迷い込んでます?

 

⑥ タイトル:(自主規制)

評価:★★★★★

ありがとう…○○(女優名)ちゃん!

ハードだと言うけど、ありきたりのセックスでは立たなくなったオレにとってこのレベルのプレイは、当たり前田のクラッカーです。

 

→「当たり前田のクラッカー」ってなんやねん。どっちかといえば「シコり増田のでちゃったー」だろ

 

 

⑦ タイトル:制服○○(女優名)は譲れない

評価:★★★★★

○○○○(女優名)はかわいい
制服を着たらもっとかわいい
おっぱいはどうでもいいのだ
とにかく顔立ちも表情もかわいい
おっぱいはどうでもいいのだ
とにかく楪カレンはかわいい
ツイッターの投稿もかわいい
おっぱいぷるんぷるんもたまらない

 

→ み○を?AVレビュー界の巨匠キタァァ

「おっぱいはどうでもいいのだ」×2からの「おっぱいぷるんぷるんもたまらない」という圧倒的「人間だもの」案件

 

 

⑧ タイトル:けしからん!

評価:★★★★★

けしからん!
教え子、しかも未成年に手を出すとは
言語道断!

だが、この健気な娘の為、購入はしてやる。

 

→理性と本能の狭間でガチのぺちゃんこにされてて草。一番好き。抱きしめてあげたい

 

⑨ タイトル:長年のファンです

評価:★★★★★

○○(漢字が変換できない…)さん時代からのファンです。
この「○○拷問」(シリーズなのか?)も全部見てます。
サイン会とかもいきたいなぁと思いつつ遠いので行けてません。なのでいつもDVDで見てます。
この女優さんの作品(SM系のを)見る度に毎回思うのです。
「酷い事させているなぁ」と。
けど、「酷い事」以外の作品を見てみるとどこか物足りないのです。こんな酷い男をお許し下さい。
そして体に気をつけてがんばってください。
メーカーの皆さんは酷い事をさせすぎないで…いゃ、ぎりぎりのところで…。

 

→ここまで筆者の苦悩が伝わってくる文章を俺は見たことがない。人間臭さLv.100。仲良くなりたい

 

まとめ

ということで見てきましたけども

 

 

全部名文......

 

こんなに人の心を震わせるレビューを書ける才能が埋もれてる日本すげえ

 

 

というかそれぞれのレビューに背景が見えるんですよ。言葉ひとつとっても奥行きがあるというか。どういう経緯で購入し、どういう心持ちで視聴したのか。そして多角的な分析を惜しまない。女優の特徴、男優とのコンビネーション、設定、演技......AVに無駄な要素など存在しない。それを完全に理解したものしか辿り着けない境地(狂気とも言う)

 

長く研鑽を積んだ者だけが書き上げるレビューはそう、まさしく「論文」。

もはや一つの学問......

 

そのうち「FANZAレビューの書き方」の記事とか出てきそう

 

 

 

 

 

すでにありました......おおおォォン